リスティング広告のコンバージョン計測の仕組み【2025年版】 17.03.10  (更新: 

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リスティング広告のコンバージョン計測の仕組み【2025年版】

本記事では、「リスティング広告 コンバージョン計測 仕組み」で検索する方が知りたい要点――タグの役割、Cookieと同意、計測期間・重複カウント、アトリビューション(帰属)、GA4とのズレ――を、Google広告とYahoo!広告の違いも踏まえてやさしく整理します。初めての方は全体像を、運用者は実務のチェックリストとしてご活用ください。

コンバージョン計測の基本構造

広告をクリック(または表示)したユーザーがサイト内でコンバージョン(購入や問い合わせなどの価値ある行動)を完了すると、設置済みのタグがイベント情報を広告プラットフォームへ送信し、アカウント内で可視化・最適化に利用されます。

代表的なタグと役割

プラットフォーム タグ/機能 主な役割
Google広告 Googleタグ(gtag/GTML)+コンバージョンリンカー クリックID(例:gclid)を1stパーティCookie等で保持し、コンバージョン時に紐づけ
Google広告 拡張コンバージョン 同意に基づき、メール等のハッシュ化(SHA-256)データを補完送信して計測精度を向上
Yahoo!広告 サイトジェネラルタグ+コンバージョン測定タグ クリック履歴やログイン情報等をもとに計測(ブラウザの制限を受けにくくする補完機能あり)

いずれもユーザーの同意ステータスに応じて動作が変わるため、CMP(クッキー同意管理)と連動した実装が重要です。

いつ・何がカウントされるか(期間と重複・種類)

計測期間(コンバージョン ウィンドウ)

広告クリック(または表示)から一定期間内に発生したコンバージョンのみが関連付けられます(例:30日、90日など管理画面で設定)。

重複カウントの設定

  • 1回のみカウント(例:リード獲得など)
  • すべてカウント(例:購入のたびにCVを積み上げたいECなど)

コンバージョンの種類

  • クリックスルーCV:広告クリック→後日CV
  • ビュースルーCV:広告を表示しただけ(未クリック)→後日CV(主にディスプレイ/動画)

クリックや表示が複数あった場合の帰属

Google広告:データドリブンが標準

Google広告では現在、多くのコンバージョンでデータドリブンアトリビューション(DDA)がデフォルトです。最後の1クリックだけでなく、複数接点の貢献度に応じて配分されます。ディスプレイ/YouTubeのビュースルーCVは別指標として確認できます。

Yahoo!広告:検索広告とディスプレイ広告の考え方

Yahoo!広告では、検索広告ディスプレイ広告(運用型)で計測仕様やタグが異なります。いずれもクリック(または表示)とCVを計測し、コンバージョン経路レポートでクリックや表示(ビューアブルインプレッション)を含めた貢献を確認可能です(重複計測の可否は設定とレポート設計に依存)。

GA4と広告管理画面の数がズレる理由

「Google広告」と「GA4」でCV数が異なるのは珍しくありません。主な原因は次のとおりです。

  • 日付の付け方の違い:Google広告は「クリック日」、GA4は「発生日」で集計されがち
  • アトリビューションモデルの違い:Google広告はDDA、GA4はデフォルトでラストクリック寄りの見え方になる場面がある
  • データ範囲の違い:Adsは広告由来のみ、GA4は全チャネル
  • 同意・タグ発火条件の違い:Consent Mode v2の同意状態、タグ発火/除外条件、タイムゾーン等

ズレを小さくする実務ヒント

  • GA4⇔Google広告を正しくリンクし、同じCVイベントを比較する
  • ウィンドウ/タイムゾーン/重複カウント/除外条件を揃える
  • 「Adsは最適化のため」「GA4は全体の行動分析のため」と役割分担で見る

2025年の重要トピック(同意・拡張計測・1stパーティ)

Consent Mode v2

同意種別(例:ad_user_dataad_personalization、ad_storage 等)に応じてタグ挙動が変わり、否認時はモデリングで補完されます。CMPと必ず連携しましょう。

拡張コンバージョン(Google)

ハッシュ化した1stパーティ顧客データを安全に補完送信して計測精度と自動入札の学習を高めます(同意が前提)。

1stパーティ化とサーバーサイド

コンバージョンリンカーやYahoo!の補完機能で1stパーティCookieを活用。ブラウザ制限が厳しい場合はサーバーサイド計測も検討します。

実装とテストの要点チェック

  • タグの配置:全ページの基礎タグ+CVページのイベントタグ/重複発火の防止
  • 同意管理:CMP連携とConsent Mode v2のパラメータ反映
  • 検証:タグアシスタントやプレビュー、デバッグ用URLパラメータで発火確認
  • 一致テスト:管理画面・GA4・バックエンドの数を小規模で突合
  • 定期点検:ウィンドウ/モデル/時刻設定、CVイベントの棚卸し

まとめ

リスティング広告のコンバージョン計測の仕組みは、タグ(+1stパーティCookie)とユーザー同意、アトリビューション設計の組み合わせで成り立っています。2025年はConsent Mode v2拡張コンバージョンへの対応、そしてDDA前提の意思決定が重要です。実装と検証を丁寧に行い、計測を「広告最適化の武器」にしていきましょう。

タグはどこに設置すべき?

基礎タグは原則全ページ、コンバージョンイベントは完了ページ(サンクス)や該当イベント発火時に限定。二重設置や重複発火(SPAの遷移など)に注意します。

Google広告の数とGA4が合わない...どう見る?

Adsはクリック日基準+DDA、GA4は発生日基準のことが多く、そもそも役割が異なります。比較時は同じイベント・ウィンドウ・タイムゾーンを揃え、ズレは「正常範囲」かを評価しましょう。

(※本ページはプロモーションが含まれています。)

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