Googleの検索精度はますます向上しており、SEO対策で重要とされるコンテンツタイトル(タイトルタグ)の付け方も少し変わってきています。 今回、SEOを意識したコンテンツタイトルの付け方をご紹介します。
検索意図「インテント」が重要
SEOで上位表示させるためのコンテンツタイトルの付け方ですが、
まず大前提としてGoogleは文脈や単語の意味を理解しているため、
検索キーワードではなくユーザーの検索意図「インテント」に合っているWEBページを検索結果として表示しています。
例えば、
SEO対策 おすすめツール
といった検索キーワードや
SEO対策を効果的に行うにはどのようなツールを使えばいいですか?
といった、長い文章の質問(検索クエリ)に対して、
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- SEOとは?上位表示を目指す具体的なSEO対策ポイント
などと、検索キーワードを含まないコンテンツタイトルでも、検索意図(インテント)に対して関連性の高い、検索結果を的確に返せるようになってきています。
google検索の検索窓で、
- 「intitle: [キーワード] 」として検索することをintitle検索
- 「allintitle: [キーワード] 」として検索することをallintitle検索
といい、
- 「intitle検索」では、WEBサイトのタイトルに最低一つの検索キーワードが含まれているサイト
- 「allintitle検索」では、WEBサイトのタイトルに検索キーワード全てがタイトルに含まれているサイト
が検索結果としてそれぞれ表示されます。
例えば、
- 「SEO対策でおすすめの業者一覧」
- 「SEO対策業者は要らない!」」
- 「おすすめのSEO対策テクニック」
という3つのコンテンツページがあったとして、
「intitle:SEO対策 おすすめ 業者」と検索した場合、
上記3つとも、検索結果に表示対象となりますが、
「allintitle:SEO対策 おすすめ 業者」と検索した場合は、
- 「SEO対策でおすすめの業者一覧」
のみが検索結果の表示対象となります。
以前までは、これを利用してキーワードの競合率を判断していた時期もありましたが、 現在では競合の少ないブルーオーシャンキーワードかどうかを「allintitle」や「intitle」の件数が少ないということだけでは判断できなくなりました。
つまり、同義語や類義語、同じ意味を連想させる語句を学習、文脈を理解する精度がとても上がっているため、一昔前までSEOの常識だった「タイトルにキーワードを含むこと」はそんなに重要ではなくなってきているということです。
例えば、下記は「スーツ カビ 落とし方」(allintitle:10件・ Intitle:27,600件・検索ボリューム:170/月)でGoogle検索した結果です。
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allintitle件数が10件で競合が少なくブルーオーシャンキーワードのように見えますが、実際にはGoogleは「落とし方」というキーワードと「対処方法」や「取り」「取り方」「取る方法」「応急処置」「キレイになる」「クリーニング」などは同義と学習しており、ずばり「落とし方」がタイトルに含まれたWEBページよりも他の同義語キーワードが含まれた多くのWEBページが上位表示しています。
(※このケースではずばりキーワード「落とし方」が含まれたWEBページは検索結果15位で掲載されています。)
また同義語のallintitle件数はそれぞれ、
- 「スーツ カビ 取り方」→ 10件
- 「スーツ カビ 取る方法」→ 7件
- 「スーツ カビ取り」→ 39件
- 「スーツ カビ 対処法」→ 5件
- 「スーツ カビ 対処」→ 30件
などとなっており「スーツ カビ 落とし方」のallintitle件数10件を含めると80件を超え、もはやこれらのキーワードはブルーオーシャンキーワードとは言えません。
Googleは、AIベースの検索アルゴリズム「RankBrain」や「BERT」(自然言語処理)などの度重なるアップデートにより、検索精度がとても上がってきており、検索意図もしっかり理解しているというわけです。
要するに、allintitle件数はキーワード選定時の目安にはなりますが、 「allintitle件数やintitle件数が少ないこと」、つまり「タイトルにキーワードが含まれていること」は重要ではありません。
同義語や略語はGoogleも認識している
下記は「骨董品 ライン 査定」(allintitle:7件・ Intitle:15,300件・検索ボリューム:50/月)でGoogle検索した結果です。
- LINE査定|骨董品査定ー絵画・茶道具・掛け軸・中国美術
- LINE査定 | 骨董品・食器買取○○
- 簡単!LINEで査定 - 骨董品 買取り○○
- LINE 簡単リアルタイム査定
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- LINE査定 骨董品買い取り - ○○
- 骨董品のライン査定は簡単にできる?無料のLINE査定方法や ...
- LINE査定 | 骨董品買取・査定なら○○
- LINE査定 - 骨董品買取店○○
allintitle件数が7件で競合が少なくブルーオーシャンキーワードのように見えますが、実際にはGoogleは「ライン」と「LINE」は同義と学習しており、「骨董品 ライン 査定」よりも「骨董品 LINE 査定」がタイトルに含まれる多くのWEBページを上位表示しています。
また「骨董品 line 査定」でのallintitle件数は60件もあり、ブルーオーシャンキーワードとは言えません。
Googleは文脈や単語の意味を理解しているので、当然「カタカナ/ひらがな」の違いや「同義語」、「略語」、スペルミスなども、同じワードとして認識しています。
例えば、
「おすすめ」=「オススメ」
「オススメ」=「ランキング」
「国外旅行」=「海外旅行」
「生保」=半分は「生命保険」、半分は「生活保護」
ですので、
「海外旅行」や「国外旅行」、
「おすすめ SEO業者」や「SEO業者 ランキング」
で上位表示したいからといって、
「海外(国外)旅行に行くなら○○で!」
「おすすめのSEO対策業者ランキング」
などとしなくても、
「海外旅行に行くなら○○で!」
「SEO対策業者ランキング」
でも、全く問題ありません。
二兎を追う者は一兎をも得ず
SEOで上位表示させたい場合、対象となるキーワード(ニーズ)をタイトルに含めるのはSEO対策にが有効ですが、 一点注意したいことがあります。
例えば、狙っているキーワードが「WEB広告 運用」(月間検索ボリューム:590)であったとします。
コンテンツのタイトルを
「WEB広告の運用の手順とポイント」
として3ヵ月後に、「WEB広告 運用」で上位表示に成功し、見込み客のアクセスを増やすことに成功しました。
順位が下がらないよう定期的にコンテンツを更新し、同時にコンテンツタイトルを
「WEB広告の運用の手順とおすすめの代理店をご紹介」
に変更しました。
「WEB広告 代理店」(月間検索ボリューム:1,400)も検索数が多いため、さらに見込み客のアクセス数を伸ばすためです。
すると何故か、
変更前も変更後も「WEB広告 運用」というキーワードは含まれているにもかかわらず、
「WEB広告 運用」の順位が下がりました。
実は順位が下がった原因は「代理店」というキーワードにあります。
キーワード「WEB広告 代理店」は、
ビックワードではありませんが、「WEB広告 運用」の2倍以上の月間検索ボリュームがあるミドルワードでした。
つまり、タイトルに複数のニーズや他のビッグワードを含めると、
本来狙っていたキーワード(ニーズ)の順位にも影響する可能性があるということです。
コンテンツタイトルには狙っているニーズのキーワードよりも大きな検索ボリュームのあるキーワードが含まれないようにすること、また複数のニーズを含まないようにすることが、早く上位表示させるためには有効です。
二兎を追って二兎を得るためには、それなりに強いドメインオーソリティが必要ということです。
すでに需要の大きな2つ以上のニーズのあるコンテンツは、ニーズごとに別ページに分けて配信してみて下さい。
コンテンツSEOで成果を出すためには、下記の記事も参考にしてみてください。
クリックされやすいタイトル
Google検索結果で表示されるコンテンツタイトルの文字数は現在25~30文字です。溢れたテキストは3点リーダー「・・・」で省略されます。
検索結果のクリック率はGoogleも認識しており、SEOに影響するため、この限られた文字数の中でクリックされやすいタイトルにするのもポイントです。
例えば「SEOコンテンツのタイトルの付け方」とするよりも、
「SEOコンテンツのタイトルを効果的にする5つのポイント」などとした方がクリックされやすくなります。
下記が要点です。
- 具体性を持たせる
タイトルに具体的な情報を盛り込むことで、読者が内容を明確にイメージしやすくなります。特に数字を使った「リスト形式」のタイトルは効果的です(例:「SEOを強化する5つの方法」)。具体的な数値や内容を示すことで、読者に対して信頼感を与えます。 - 興味を引く言葉を使う
「なぜ」「どうやって」などの疑問形を使うと、読者がその答えを知りたくなる心理が働きます。また、「知らないと損する」や「誰も教えてくれない」など、読者が見逃せないような表現も有効です。 - 感情に訴える
驚きや好奇心を刺激するフレーズはクリック率を高めます。例えば「衝撃」「驚くべき」「劇的に変わる」といった言葉は、読者に「読んでみたい」と思わせる効果があります。また、緊急性を感じさせる「今すぐ」「急いで」といったフレーズも有効です。 - 簡潔さと明瞭さを保つ
タイトルはシンプルで分かりやすい方が良いです。長すぎると逆にクリックされにくくなるため、最も伝えたいポイントを短くまとめ、無駄な情報を省きます。一般的に50〜60文字以内が理想的です。 - 行動を促す
読者に何かアクションを促すフレーズを使うと、クリックされやすくなります。例えば、「知る」「試す」「始める」といった動詞を使うと、読者は次のステップに進む意欲を感じやすくなります。「今すぐ試してみる」「早めに確認しておこう」といったフレーズが効果的です。
ただし、煽情的なタイトルや誇張された表現、 例えば「閲覧注意!~」や「~の驚愕の事実が!」といったいわゆるクリックベイトや 「いつも使っている〇〇が実は老化を加速させている」などの伏字も、 ユーザーが記事の内容に満足しなければ、WEBサイトの信頼性を落とす上、 クリックされても内容が伴わなければすぐに離脱されて滞在率が下がるため、SEO的にも逆効果になります。
まとめ
まとめると、SEO的に良いコンテンツタイトルとは、検索キーワードそのものを無理やりに使うよりも、
コンテンツテーマを分かりやすく簡潔にまとめたタイトルであることが重要で、
そのコンテンツテーマはユーザーの検索意図を満たすものであれば効果的です。
欲張ってテーマからずれる関連ワードをタイトルに詰め込みすぎたり、クリックベイトは逆効果です。
コンテンツSEOで上位表示させやすいキーワード(→検索意図)を探す方法については下記記事も参考にしてみてください。
(※本ページはプロモーションが含まれています。)
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