ECサイトのカートシステム(ASP型)を比較。オススメのネットショップの始め方。 24.06.13  (更新: 

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ECサイト、どれがいい?

企業や個人事業主がインターネット上で商品を売るためには、楽天やYahoo!ショップ、Amazonといったモール系サイトに出店して売る方法、自社のECサイトを立ち上げて売る方法などがあります。
個人ではメルカリやヤフオクなどの個人売買サイトで売る方法が簡単でお手軽ですが、ここでは事業として継続的にECサイトで物販していくことを前提にご紹介していきます。

モール系ECサイトで販売する方法

楽天やアマゾンといった大手のモール系ECサイトはモール内会員の加え、 商品カテゴリページがGoogle、Yahoo!などのSEOで上位表示されており、リスティング広告にも出稿されていたりして、 既に集客ができているため、出店すれば比較的早くに成果が上げられる可能性があります。
しかし、モールへの集客はできると言っても、ほとんどの場合既にモール内での競合が多く、 モール内でのSEOや広告の利用、クチコミ対策などの集客対策は必要になってきます。
楽天のケースでは一度売れるとその後も楽天内で上位表示されやすいという特徴があるため、まずは売れるまで頑張ることが重要です。
また、既存客に他商品へのクロスセルやアップセルを促すメルマガを配信したり、CV率を改善しながらSNSや広告での集客も行うといいでしょう。

また楽天やYahoo!ショッピングの場合、HTMLやCSSのコーディング技術があれば モール系ECでの出店とは分からないような 独自のブランドデザインのテンプレートでページを作成することも可能です。

大手モール系ECサイトを使う場合のメリット、デメリットをまとめると下記になります。

    【メリット】

  • 出店までの準備が簡単
  • 集客がすでにできている

    【デメリット】

  • 売上規模が大きくなると出店料や売上手数料が高くなる
  • モール内でのSEO対策が必要
  • モール内での価格競争が起きやすい
  • テンプレートが競合他社と共通のため、独自ブランド色を出しにくい
  • 既存の顧客情報が取得できない

既に集客できているモール系ECに簡単に出店できるのは魅力的ですが、売上規模が大きくなるとランニングコストが高くなってきたり、 既存客の分析やメールマーケティングができないのは、本格的にEC事業をしていくには物足りなさを感じるかもしれません。
また、基本的にモール側のポリシーに従う必要があるため、利用料金の変更や販売ルールの変更、顧客とのトラブルによるアカウント閉鎖のリスクもあります。

自社ECサイト(ECカート)で販売する方法

自社ECカートの種類には大きく分けて 自社サーバーを準備してインストールして構築する 「オープンソース型」と、 クラウド上でアクセスして構築する 「ASP型」があります。 違いはセキュリティやアップデート、障害時のメンテナンスを自社でするかプラットフォーム側でするかの違いです。
既存のシステムを使わずに0からシステムを自社開発する方法(フルスクラッチ)もありますが、 開発コストが莫大で開発の難易度も高くなります。

自社ECサイトで販売する場合のメリット、デメリットは下記です。

    【メリット】

  • 独自ドメインとデザインでブランディング展開できる
  • カスタマイズ性が高い
  • 販売手数料が安い、または必要ないECもある
  • 顧客データが取得できる

    【デメリット】

  • 構築に手間と時間がかかる
  • カスタマイズには多少技術が必要
  • 集客にはSEO対策が必要

ただし、デメリットにあるカスタマイズが必要なケースは 特別なデザインや機能を必要とする場合で、 最初から準備されているテンプレートだけでも出店は可能です。

パッケージ型のECカート

オープンソースで無料で自社サーバーにインストールして自由に開発できるのがパッケージ型のECカートです。 後で紹介するASP型と違って、制限がなく自社開発によって自由に機能拡張ができるのが魅力ですが、 自由度が高い分、専門性の高いプログラミング技術が必要です。
また、自社サーバーなのでセキュリティやアップデート、バックアップ、障害対応などのメンテナンスは自社で行う必要があります。

では次に、具体的にどのようなパッケージ型ECがあるかご紹介します。

知名度の高い「EC-Cube」(イーシーキューブ)

EC-CUBEは、あらかじめデザインテンプレートやプラグインが用意されていますが、 基本機能だけを利用する場合であっても、プログラムやサーバーなどの専門知識がないと開発は難しいでしょう。 ただし導入実績が多く知名度も高いため、開発を代行してくれる外注会社は多いため、ASP型では対応できないようなカスタマイズが必要なECを検討している場合は専門業者に相談してみるといいでしょう。
もし自社で管理できる技術力があれば、運用コストはASP型よりも安く抑えられるかもしれません。

WordPress用プラグインの「WooCommerce」(ウーコマース)

WooCommerceは、 現在、企業のWEBサイト構築で最も多く利用されているブログシステム「WordPress」用の無料のプラグインで、技術力があればEC構築が無料で始められます。もちろん販売手数料などもなく、コストは決済サービスの手数料のみです。
WordPressのプラグインなのでカスタマイズ性も高く、追加機能も豊富で多言語・多通貨対応にも対応できます。 ASP型のECではプランによって商品数や画像などの登録数に制限がありますが、WooCommerceであれば全て無制限です。

ただし、追加機能にはコストがかかることが多く、結果的にASP型の費用と変わらないケースもあるため、パッケージ型のデメリットであるサーバーメンテナンスも考慮しながら慎重に検討してください。 また、WEB上に情報は多いですが、公式のサポートは限定的で有料プラットフォームに比べ、対応が遅れたり、問題解決に時間がかかる可能性があります。

ASP型のECカート

自社ECカートで今最も主流なのがASP型のECカートです。 面倒なサーバーの管理は全てASP側で行ってくれるため、運用のハードルが低く、利用料金も比較的リーズナブルです。

ASP型のECカート選定では、 機能やカスタマイズ性、管理画面のユーザビリティ、やメンテナンス性の他、集客に関わるSEOの部分も特に重要です。
基本的に各社のECカートは、ページのHTMLソースやスクリプトなどSEOを意識されたテンプレートとなていますが、 ページの読み込み速度が遅かったり、カテゴリページやSEOコンテンツの対応のしやすさ、 ブログ機能がなかったりとSEOに多少の差があります。

また、将来の販売方法の変更や商品バリエーションの増加、 マーケティング環境の変化などに対応できるような柔軟なカスタマイズ性と拡張性も重要です。
本格的にECで事業を展開するのであれば、拡張性、カスタマイズ性の高いECカートを選定するといいでしょう。

下記にカスタマイズ性の高い、おすすめのASP型ECカートの機能別比較表を掲載します。

  MakeShop カラーミーショップ Shopify ショップサーブ futureshop BASE
料金(/月) 12,100円(プレミアムプラン)
(初期費用 11,000円、販売手数料なし)
4,950円(レギュラープラン)
(初期費用 3,300円、販売手数料なし)
3,650円(ベーシックプラン)
(初期費用なし、販売手数料なし)
25,000円~(売り上げによる)
(初期費用 30,000円)
24,000円~57,000円(初期費用 22,000円~52,000円)
(販売手数料なし)
・「スタンダードプラン」
初期、月額無料(販売手数料(3%)のみ)
・「グロースプラン」
16,580円(/月)(初期費用なし)
いずれも決済手数用別途
決済手数料 3.14%~ 決済会社による 2.9%~6.4%など 3.6%~6.0%など 3.5%~4.0% スタンダード 3.6%+40円
グロース 2.9%
無料トライアル 15日間 30日間 3日間
(その後1カ月150円)
2週間 3週間 なし
※スタンダードプランが無料
無料トライアルから本番アカウント移行 × スタンダードからグロースへのプラン変更可
カスタマイズ性
商品登録数 10000 無制限
(ただしディスク容量内で
無制限 3000 50~10,000 無制限
1商品あたりの画像登録数 54 50(レギュラープラン 250 50 5(画像ホスティング利用で40まで 20
容量 10GB~ 5GB~ 無制限 10GB~ 通常1商品、画像登録数5枚までが、画像ホスティングを利用すると40画像まで追加可能 無制限
フリーページ数 1000 10000 無制限 無制限 5000 15
(「ページ追加App」にて登録無制限
ブログ機能 WordPress連携オプション
(110,000円(税込))
無料
(カラーミーWPオプション)
無料 WordPressオプションサービス
(初期費用4,565円・月額1,000円)
CMSサーバー(VPS)オプション
(初期費用5,000円・月額3,800円)
無料
(Blog App)
メールアカウント数 3(上限UP可能) 5(上限UP不可) アプリ利用で無料
(送信10,000通まで)
(追加1,000通まで1$)
Google Workspace(月額680円)でも可
50 50 なし
メルマガ機能
(ただし送信元アドレスは「ショップ名(magazine@basemail.jp)」となる)
ステップメール 〇(セグメント配信可) 〇(セグメント配信可)
(ただし送信元アドレスは「ショップ名(magazine@basemail.jp)」となる)
シナリオメール 「MakeRepeater」(500メールアドレスまで無料)で利用可
(501~40,000:月額5,500円~55,000円/初期501~1,000アドレスまで11,000円、1,001~40,000アドレスまで33,000円)
アプリ(有料)で可能 アプリ(有料)で可能 CRM機能(有料)で可能 「LTV-Lab for futureshop」(有料)で可能 なし
クーポン機能
商品レビュー 無料アプリで可
オプション項目数 100種×100項目まで
(有償にて上限UP可
100グループ/55,000円(税込)単位での有償追加
2種×項目数は無制限
(「カスタムオプション」アプリ(1,100円/月)で種類数も無制限に)
3種×100項目
(有料アプリ「Infinite Options」(8.99$/月)にて無制限
1,000種類×100項目まで 20種×100項目まで(オプション種類全体で300項目まで 3種×50項目まで
モール連携 在庫、受注、商品
有料の他社「多店舗連携ツール」利用で可能
在庫
(外部有料サービスで可能
在庫、受注、商品
楽天は可。Amazon、YAhoo!は他社有料アプリで対応
在庫APIを利用して自社開発するか、有料の他社API利用 在庫、受注、商品
(外部有料サービスで可能
在庫、受注
(外部有料サービスで可能
SNS連携 FB、インスタ FB、インスタ FB、インスタ FB、インスタ FB、インスタ FB、インスタ
SSL 13,200円/年 無料 無料 無料 無料
(古い情報?17,000円/年
無料
多言語対応 AIシュリーマン(月額6,000円~)
日本語・英語・中国語・韓国語のみ対応
有料アプリ「WorldShopping BIZ」5,500円(/月) 別途有料アプリで実装      
越境EC WorldShoppingBIZの初期費用、月額費用ともに無料
海外送料、売上手数料も無料
https://www.makeshop.jp/main/function/ekkyoec/
有料アプリ「WorldShopping BIZ」5,500円(/月)
問い合わせ対応も
amazonPayが無料
CDN、基本で海外決済機能      
その他特長 API連携可能
Amazon連携(購入時情報
Yahoo!ショップ連携、出品
API連携可能 API連携によってアプリ開発だけでなく、MAツールやタスク管理ツール、CRMなどの外部システムとも連携可能 API連携可能 API連携可能
ドメイン取得、更新が無料
闇市グループ機能
タイムセール
ライブコマース
<有料オプション>
クーポン機能
ポイント機能など
API連携可能
ライブ配信機能
デメリット   決済手数料が高い 拡張アプリの日本語対応が不十分
カテゴリ構造が特殊(親子関係がなくすべて並列)で子カテゴリはコレクション機能で表現する。(4つ以上のカテゴリ構造は現実的に実装できない)
    売り上げが上がると利用料が高くなる。
サポートがメールのみ。
サポート 電話・メール
(※電話サポートは緊急時は営業時間外や土日祝日も対応)
電話(フリープランの場合はメールのみ) メール・チャット
(※チャットは英語のみ)
(※「Plus」プランのみ24時間電話対応あり)
電話・メール 電話・メール メールのみ

無料で使える「BASE」(ベイス)

BASEは、売れた場合の販売手数料「3%」のみで、初期費用も月額費用も無料で使えるECカート。 とにかくコストを抑えてECを試してみたい方にはオススメです。
決済方法も「BASEかんたん決済」でクレジットカードはもちろん、各種キャリア決済、銀行振込、コンビニ決済など様々な決済方法が簡単に提供できます。
バリエーション項目は3種×50項目まで設定できます。

BASEは売り上げの3%の手数料のみでコストをかけずに無料で手軽に始められるのがメリットですが、 売り上げが上がれば上がるほど手数料も高くなってしまうため、その場合、逆に3%の手数料がデメリットとも言えます。 あまり売り上げ規模の大きいECを目指している方には向いていないかもしれません。
また、チャットや電話でのサポートは行なわれておらず、メールでのオンラインサポートのみとなります。

BASEはこちらからお試しください。

BASEのデメリット

BASEは販売手数料3%が必要なこと以外にも、ステップメールやシナリオメールなどのメールマーケティングが行えないというデメリットがあります。
サポートもメールのみのため、商品数が少なく小規模にECを構築したい方であれば問題ありませんが、本格的にECを運営したい方にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

無料でワードプレスを導入してSEOできる「カラーミーショップ」

カラーミーショップは無料でワードプレスを導入できるため、コンテンツSEOを行ったり、コーポレートサイトも一緒に構築することも可能です。
販売手数料もなく、月額4,950円(レギュラープラン)(初期費用3,300円)のみで始められます。
バリエーション項目数は2種まで(項目数は無制限)ですが、有料アプリで無制限にできます。 またステップメールはもちろん、シナリオメールも有料アプリで実現できます。
カスタマイズ性も高く、有料アプリを利用すれば多くの機能を実装できるため、不満は少ないでしょう。

カラーミーショップはこちらからお試しください。

カラーミーショップのデメリット

カラーミーショップのデメリットは、決済手数料が若干高い程度で、特に大きなデメリットはありません。 機能を拡張していくと月額料金が高くなったり、高度な機能を実装したり、カスタマイズするには専門知識が必要ですが、 この点は他社の多機能なASP型ECでも同じです。

海外で主流となりつつある「Shopify」(ショッピファイ)

Shopifyは世界規模で利用者がとても多い人気のECカートで海外ECでは主流となりつつあります。 多様な業種のECサイトに対応でき、理にかなった仕様で将来性に関しても申し分ありません。 世界175か国21言語に対応し、多言語対応や越境ECにもとても強いECカートです。
Shopifyは世界中の人や企業によって多くのアプリ(※Shopifyにインストールするだけで機能が追加できる)が開発されており、 選択しているバリエーション値によって価格変動させたり、 他のバリエーション項目の複雑な表示制御も可能。 フロント側だけでなく運用側や外部ツールと連携できるアプリなど様々な機能が追加できるため、拡張性にも優れています。
また、Shopify独自のテンプレート言語「Liquid」(リキッド)で制御部分のカスタマイズも柔軟に対応できます。
Shopifyはこちらから3日間の無料お試しが可能ですので、どんなことができるか管理画面を確認してみて下さい。 無料お試し終了後の3ヶ月間も$1(約150円)で利用できます。 その後の利用料はベーシックプランで月額3,650円です。
もちろん月更新でお試し期間中の解約料も一切不要です。
また、売上ごとに$1のクレジットが獲得(毎月最大$10,000まで)できるので、Shopifyの利用料を無料にすることも可能です。

Shopifyのデメリット

Shopifyに特にデメリットというべき点は見当たりませんが、 日本語対応が不十分なアプリも多いため機能拡張をする場合は、少し構築が難しいと感じる方もいるかもしれません。
また、カスタマイズ性の高さから高度な機能も柔軟に実装できますが、 HTMLやCSS、Shopify独自の開発言語「Liquid」などの知識が必要です。
ただし、HTMLソースやCSS、Liquidのソース生成は、ChatGPTなどを利用すれば、 知識がなくても比較的簡単に実装可能です。

各社多機能でカスタマイズ性は柔軟になってきてはいますが、 バリエーション項目数や条件による表示非表示制御、商品や画像登録数、顧客リストの管理機能など、 申し込んだ後に欲しい機能が付いていなかった、なんてことも少なくありません。 どうしても欲しい機能は、事前にお試し利用で確認しておくことをオススメします。
本格的にECを運用したい場合は、機能性、拡張性の優れた Shopifyカラーミーショップなどを検討してみて下さい。

(※本ページはプロモーションが含まれています。)

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