ディスプレイ広告は、検索よりも安いクリックでリーチを広げられる一方、アプリ面(モバイルアプリ)では意図の弱いクリックや誤タップが混ざりやすいのも事実。だからと言って「全面除外」が正解とは限りません。いまの結論は、"まずは精査、合わない面だけ段階的に除外"です。
本稿では、Google 広告(GDN)とYahoo!広告 ディスプレイ(YDA)の現行UIに合わせ、配信結果の見方→除外のやり方→判断基準までを実務目線でまとめます。
※本記事は旧YDN/旧仕様の記事を2025年版に更新したものです。
まず結論:全面除外より"段階的な二層管理"
アプリ面は「事故クリックの出やすいカテゴリ」と「きちんと成果が出るアプリ」が混在します。最初から全アプリを切るのではなく、①カテゴリで広めに守り→②レポートで個別面を白/黒に仕分けの二層管理が再現性高い運用です。
- 層1:カテゴリ除外...子ども向け・一部ゲームなど、事故タップを誘発しがちなカテゴリを"広めに"除外。
- 層2:プレースメント除外/許可...実績の悪いアプリを除外、良いアプリは白リスト化して優先配信。
配信量が落ちた場合は、カテゴリを一段ゆるめて"良い面の発掘"を優先するのがコツです。
なぜアプリ面で事故クリックが起きやすい?(前提の共有)
- UIの密度:指での操作・ゲームUI近接で意図しないタップが発生。
- 意図の弱さ:暇つぶし利用が多く、情報探索モードとズレやすい。
- 家族共用端末:意図の違うユーザー(子ども等)の閲覧混入。
一方で、予約・地図・比較系アプリなど"意思決定の延長"にある面は成果が出やすいことも多く、精査の価値があります。
【Google 広告(GDN)】見方と除外の基本手順
1) どこに出たかを見る(掲載結果)
キャンペーン/広告グループ →「掲載結果(Where ads showed)」で配信面ごとの指標(クリック、CV、費用、CVR、CPAなど)を確認。アプリ面だけでセグメントして"悪い面"を洗い出します。
2) プレースメント除外(面を指名して止める)
「ツールと設定」→「コンテンツの適合性」→「除外済みプレースメント」で、アプリURL/IDを追加。アカウント/キャンペーン/広告グループのいずれかの階層で設定できます。
3) アプリ"カテゴリ"除外(広めに守る)
同じ画面から、子ども向け等のカテゴリを除外。まずは事故タップが出やすいカテゴリから始め、配信量を見ながら調整します。
4) 最適化ターゲティングの扱い
広告グループ設定の「最適化ターゲティング」がONだと配信先が広がります。制御を強めたいフェーズはOFFを検討。スケールさせたいフェーズではONにして"除外の網"で守る方針でもOKです。
5) ブランドセーフティ
在庫タイプやデリケートなコンテンツの除外は「コンテンツの適合性」で別途管理。面の質×文脈の質を二軸でコントロールします。
※Performance Maxは個別プレースメント制御が限定的です。ディスプレイ/動画の通常キャンペーンでテスト→PMaxに学習を移植、が安全です。
【Yahoo!広告 ディスプレイ(YDA)】見方と除外の基本手順
1) どこに出たかを見る
キャンペーン/広告グループ →「配信先」やプレースメントのレポートで、アプリ面の実績を確認。悪い面を洗い出します。
2) プレースメントリストで除外/許可
「ツール」→「プレースメントリスト」で、アプリURLの前方/後方一致を活用して除外リスト(黒)/許可リスト(白)を作成。キャンペーンに適用します。
3) カテゴリ除外
配信先のカテゴリを除外して"広めに守る"→実績を見て緩める/締めるの順で調整します。
判断基準(スプレッドシートにこの列を並べればOK)
- クリック数 / 率(過剰クリックの面を把握)
- CV / CVR / CPA(面別の直接効率)
- 補助指標:滞在時間/スクロール/直帰、電話/経路(ローカル)
- VTC(ビュースルーCV)の寄与(過信は禁物、直接CVが伴う面を優先)
目安:CPAがアカウント平均の2倍超、かつCVRが顕著に低い面は除外候補。逆に、少数でも安定してCVが出る面は白リスト化して守ります。
運用の型:二週間サイクルで"削る→探す"を繰り返す
- Week 1:カテゴリをやや厳しめに除外→配信開始。掲載結果を毎日チェック。
- Week 2:悪い面を除外リストへ、良い面は白リストへ。配信量が落ちたらカテゴリを一段ゆるめて"良い面の発掘"へ。
この二週間サイクルを回し続けると、意図の合うアプリ在庫の"束"が育ち、スケールと効率が両立します。
よくあるNGと回避策
- いきなり全面除外:拡張余地を自ら潰します。まずはカテゴリ→面の順で絞る。
- レポート無視:掲載結果を見ずに"外部リスト"だけで運用しない。
- KPI片目つぶり:CVR/CPAだけで判断して解約/返品が悪化、は本末転倒。ガードレールKPIを併用。
- 最適化ターゲティング放置:意図せぬ拡張が起きることがある。方針に合わせてON/OFFを管理。
スターター用:初期の除外候補と白リストの作り方
- 初期除外候補(カテゴリ):子ども向け、カジュアルゲーム、ツール系での誤タップが多い面(※配信量と成果に応じて緩める)
- 白リストの種:地図/乗換/予約/比較/レビュー系、あなたの商材に近接したユーティリティ系アプリ
白リストは毎週1-3件の追加で十分。"確実に効く面"の束を育てましょう。
まとめ:アプリ面は「切る」ではなく「選ぶ」
GDN/YDAのアプリ配信は、誤クリックのリスクと引き換えに"伸びしろ"も大きい在庫です。カテゴリで守り、面で選ぶという二層管理と、二週間サイクルの運用で、CPAと規模の最適点を見つけましょう。
(※本ページはプロモーションが含まれています。)
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