- HOME >
- ECサイト・ネットショップ >
- ECサイトが売れない原因と改善方法|集客・商品ページ・購入導線の切り分け方
※当サイトではアフィリエイト広告・プロモーションを含む記事を掲載しています。
ECサイトを開設したものの、商品が全く売れない。アクセスはあるのに、なぜか購入につながらない。このような場合、原因は単なる集客不足とは限りません。商品の需要や価格、訪れているユーザー、商品ページの情報、購入までの導線など、複数の要素が関係しています。
原因を確認しないまま、広告やSEOでアクセスを増やしたり、サイト全体をリニューアルしたりしても、売れない箇所が残ったままでは成果につながりにくくなります。まず必要なのは、購入までのどの段階でユーザーが止まっているのかを切り分けることです。
この記事では、ECサイトが売れない原因を、集客、流入するユーザー、商品一覧、商品ページ、カート・購入手続きに分けて解説します。GoogleサーチコンソールやGA4を使った確認方法と、症状に応じて優先すべき改善についても紹介します。
ShopifyやMakeShopなどで自社ECサイトを運営しているものの、「何から改善すればよいか分からない」という方は、現在の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
ECサイトが全く売れないときに最初に確認すること
ECサイトが全く売れないと、広告を出す、SEO記事を増やす、デザインを変更するといった対策を考えがちです。しかし、売れない原因が分からないまま施策を増やしても、問題がある箇所と改善内容が合っていなければ成果にはつながりません。
最初に確認したいのは、商品が売れるまでのどの段階で止まっているのかという点です。そもそもアクセスがないのか、商品を買う可能性の低いユーザーが訪れているのか、商品ページを見ても購入したいと思われていないのかによって、必要な対策は変わります。
まずはECサイトの売上を構成する要素と、商品自体の需要・競争力を確認したうえで、「アクセスがない状態」と「アクセスはあるのに売れない状態」を分けて考えましょう。
ECサイトの売上を「アクセス数×購入率×客単価」に分解する
ECサイトの売上は、基本的に次の3つの要素に分けて考えられます。
ECサイトの売上=アクセス数×購入率(CVR)×客単価
売上が伸びない場合でも、どの数値に問題があるかによって改善方法は異なります。
- アクセス数が少ない 商品を見てもらう機会自体が少ないため、SEO、広告、SNS、既存顧客への案内など、集客方法を見直す必要があります。
- 購入率が低い アクセスはあっても購入されていないため、訪れているユーザー、商品ページ、価格、比較情報、信頼性、購入導線などを確認します。
- 客単価が低い 注文は入っているものの売上が伸びにくい状態です。セット販売、関連商品、まとめ買い、上位商品への案内などを検討します。
商品が全く売れていない段階では、客単価を上げる施策よりも、まずアクセス数と購入率を確認する必要があります。アクセスが少ないのか、アクセスはあるのに購入されていないのかを切り分けることで、優先すべき改善が見えてきます。
商品に需要と「選ばれる理由」があるかを確認する
ECサイトのデザインや導線を改善しても、商品に十分な需要がない場合や、競合商品ではなく自社商品を選ぶ理由が伝わっていない場合は、購入にはつながりにくくなります。
検索数がある商品でも、価格、品質、納期、送料、保証、知名度などを比較した結果、競合商品が選ばれている可能性があります。また、運営側が強みだと考えている点が、購入者にとって重要な判断材料になっているとは限りません。
サイトの見た目を変更する前に、次の点を確認します。
- 需要 その商品を必要としている人が実際に存在し、購入につながる需要があるか
- ターゲット 誰のどのような悩みや目的に向けた商品なのかが明確になっているか
- 選ばれる理由 競合商品と比較したときに、自社商品を選ぶ具体的な理由があるか
- 価格への納得感 商品価格だけでなく、送料を含めた総額に納得できる情報が掲載されているか
- 購入前の信頼性 運営会社、実績、レビュー、保証、返品条件など、安心して購入できる情報があるか
商品に需要があっても、その価値や違いが商品ページで伝わっていなければ購入されません。一方で、商品自体の需要や競争力に課題がある場合は、サイト内の導線だけでなく、商品内容、価格、販売対象、訴求方法まで含めて見直す必要があります。
「アクセスがない」と「アクセスはあるのに売れない」を分ける
ECサイトが売れない状態を確認するときは、まず「購入されるだけのアクセスが集まっていない状態」と「アクセスはあるものの購入されていない状態」を分けます。
- アクセスがほとんどない場合 商品ページやカテゴリページを見てもらう機会が少ないため、検索結果での表示状況、広告やSNSからの流入、既存サイトからの案内などを確認します。
- アクセスはあるが商品ページへ進まれていない場合 訪れているユーザーと商品が合っていない、目的の商品を見つけにくい、カテゴリや比較導線が分かりにくいといった可能性があります。
- 商品ページは見られているが購入されていない場合 商品の違いや価値が伝わっていない、価格に納得できない、送料・納期・返品条件などに不安が残っている可能性があります。
- カートには入るが購入されていない場合 想定外の送料、利用したい決済方法がない、入力項目が多い、購入手続きが分かりにくいといった問題が考えられます。
「どのくらいアクセスがあれば十分か」は、商品の価格や需要、購入頻度、想定する購入率によって異なるため、一律には決められません。単純なアクセス数だけで判断せず、商品ページへの遷移、カート追加、購入手続き、購入完了までの流れを確認することが重要です。
次章では、ECサイトが売れない原因を購入までの段階ごとに、さらに詳しく切り分けます。
ECサイトが売れない原因を購入までの流れで切り分ける
ECサイトを訪れたユーザーが購入するまでには、商品を見つけ、商品ページで内容を確認し、カートへ入れ、購入手続きを完了するという複数の段階があります。
売れない原因を特定するには、購入数だけを見るのではなく、どの段階までは進まれていて、どこから先へ進まれていないのかを確認することが重要です。
- ECサイトへアクセスする
- カテゴリや商品一覧から商品を探す
- 商品ページで価格や内容を確認する
- 商品をカートへ入れる
- 購入手続きを完了する
ユーザーが必ずこの順番で閲覧するとは限りません。検索結果や広告から商品ページへ直接アクセスする場合もありますが、それぞれのページを見た後、次の購入行動へ進んでいるかという考え方は共通しています。
ここでは、購入までの流れを5つの状態に分けて、考えられる原因を整理します。
ECサイトへのアクセスが少ない
商品が売れるためには、まず商品を知り、ECサイトへ訪れてもらう必要があります。サイトや商品ページへのアクセスがほとんどなければ、購入される機会も十分に生まれません。
アクセスが少ない場合は、検索結果にページが表示されていないのか、表示はされているもののクリックされていないのか、SEO以外の集客経路が少ないのかを分けて確認します。
- 検索結果に表示されていない 商品名、カテゴリ名、用途、悩みなどの検索キーワードに対応するページがない、またはページの内容が検索エンジンに十分伝わっていない可能性があります。
- 表示されているがクリックされていない titleやdescriptionが検索意図と合っていない、競合と比較したときにページを見る理由が伝わっていない可能性があります。
- 集客経路が限られている SEO、広告、SNS、メールマガジン、既存サイト、実店舗などからECサイトへ案内する経路が少ない状態です。
- 商品を探している人が少ない 商品の需要が少ない、季節によって需要が変動している、一般的な名称とサイト内の商品名が異なるといった可能性があります。
アクセス数が少ない場合でも、すぐに広告や記事を増やすのではなく、どの商品・カテゴリに需要があり、どのページを入口にするのかを整理する必要があります。
訪れているユーザーと商品のターゲットが合っていない
アクセス数が増えていても、商品を購入する可能性が低いユーザーばかりが訪れている場合は、売上につながりにくくなります。重要なのはアクセスの量だけでなく、どのような目的を持ったユーザーが、どのページへ訪れているかです。
- 情報収集を目的としたアクセスが多い ブログ記事の調べものだけで目的が完了し、商品ページへ進む必要がないユーザーが多い可能性があります。
- 検索キーワードと商品が合っていない 検索ユーザーが求めている価格帯、用途、仕様と、実際に販売している商品が異なっている可能性があります。
- 広告やSNSの訴求と販売ページが合っていない 広告や投稿を見て期待した内容と、リンク先の商品や条件にずれがあると、アクセス後に離脱されやすくなります。
- 記事から商品へのつながりが弱い 記事の内容と関連する商品があっても、商品ページへの案内や、商品を利用する理由が示されていない場合があります。
ただし、すぐに購入しなかったユーザーをすべて「見込みのないアクセス」と判断することはできません。記事で商品を知り、後日あらためて購入する場合もあるため、商品ページへの遷移や再訪、購入までの流れも含めて確認します。
商品一覧から商品ページへ進まれていない
カテゴリページや商品一覧ページは閲覧されているものの、商品ページへ進まれていない場合は、ユーザーが目的の商品を見つけられていない、または詳しく見たい商品を選べていない可能性があります。
- 商品の分類が分かりにくい カテゴリ名や分類方法が運営者側の都合で決められ、初めて訪れたユーザーには違いが伝わっていない場合があります。
- 商品同士の違いが一覧で分からない 商品画像や商品名だけでは、価格、素材、用途、サイズ、特徴などを比較できない状態です。
- 絞り込みや並び替えが使いにくい 商品数が多いにもかかわらず、用途、価格帯、サイズなどの条件から商品を探せない場合があります。
- おすすめ商品や選び方が示されていない 初めて購入するユーザーが、どの商品を選べばよいか判断できない状態です。
- 商品一覧までたどり着きにくい ページ上部の説明が長い、メニューやリンクが分かりにくいなど、商品を見るまでに時間がかかっている可能性があります。
この段階では、商品そのものよりも、カテゴリの分け方、一覧で提示する情報、商品を比較・選択するための導線に課題がある可能性を確認します。
商品ページは見られているがカートに入らない
商品ページまで進まれているにもかかわらず、カート追加につながっていない場合は、ユーザーが商品を認知し、興味を持った後の購入判断で止まっていると考えられます。
- 商品の特徴だけで、購入する利点が分からない 仕様や機能は掲載されていても、誰のどのような悩みを解決する商品なのかが伝わっていない場合があります。
- 競合商品との違いが分からない 素材、品質、機能、保証など、価格差や自社商品を選ぶ理由が示されていない状態です。
- 写真や説明が購入判断に不足している サイズ感、使用場面、質感、付属品、利用方法などを具体的にイメージできない可能性があります。
- 価格への納得感がない 価格だけが掲載され、価格の根拠や他商品との違い、長く使用できる理由などが伝わっていない場合があります。
- 送料・納期・返品などに不安がある 購入前に確認したい条件が見つけにくく、不安が残ったまま離脱されている可能性があります。
- カートボタンや選択項目が分かりにくい バリエーションやオプションの選択方法、在庫状況、カートボタンの位置などが購入を妨げている場合があります。
商品ページからカートへ進まれない原因は、ページの構成だけとは限りません。商品自体の需要、価格、競合との差、訪れているユーザーとのずれも含めて判断する必要があります。
※GA4のカート追加数を確認する場合は、add_to_cartなどのイベントが正しく計測されていることも事前に確認します。
カートには入るが購入完了まで進まない
カートへ商品が追加されている場合、商品に対する一定の関心や購入意向はあると考えられます。それでも購入されない場合は、カート画面や購入手続きの途中で、想定外の費用や不安、操作上の問題が発生している可能性があります。
- 送料や手数料が購入手続きで判明する 商品ページで想定していた金額より支払総額が高くなり、購入を見送られている可能性があります。
- 納期や配送条件が分かりにくい いつ届くのか、希望日までに間に合うのかが判断できず、購入を保留されている場合があります。
- 希望する決済方法がない クレジットカード、銀行振込、代金引換、各種ID決済など、利用したい支払い方法に対応していない可能性があります。
- 会員登録や入力項目の負担が大きい 購入前の会員登録が必須、入力項目が多い、エラーの原因が分かりにくいといった問題が考えられます。
- スマートフォンで操作しにくい ボタンが押しにくい、入力欄が見づらい、画面表示が崩れるなど、端末による問題が発生している場合があります。
- 購入手続きでエラーが発生している 決済、在庫、クーポン、住所入力などのエラーにより、購入を完了できない可能性があります。
カートに入れたユーザーのすべてが購入するわけではなく、比較や保存を目的として利用する場合もあります。そのため、カート離脱を完全になくすのではなく、商品別・期間別・端末別に変化を確認し、特定の箇所で離脱が増えていないかを見ます。
管理画面やGA4の数値だけでなく、実際にスマートフォンとパソコンから購入操作を行い、送料の表示、入力方法、エラーメッセージ、決済完了までの流れを確認することも重要です。
次章では、GoogleサーチコンソールとGA4を使い、どの段階でユーザーが止まっているのかを確認する方法を解説します。
GoogleサーチコンソールとGA4で売れない箇所を確認する
ECサイトが売れない原因をデータから確認する場合、GoogleサーチコンソールとGA4では、確認できる範囲が異なります。
- Googleサーチコンソール Googleの検索結果にページがどのくらい表示され、どのような検索キーワードからクリックされているかを確認します。
- GA4 ECサイトを訪れたユーザーが、どのページを閲覧し、商品閲覧、カート追加、購入手続き、購入完了へ進んでいるかを確認します。
サーチコンソールでは主に検索結果からサイトへ訪れるまで、GA4ではサイトへ訪れた後の行動を確認します。両方を組み合わせることで、集客の段階に問題があるのか、ECサイト内の購入行動に問題があるのかを切り分けやすくなります。
ただし、データを見る前に、GA4やECサイト側で商品閲覧、カート追加、購入などが正しく計測されているかを確認する必要があります。計測が不足している場合は、数値だけで原因を判断しないようにしましょう。
サーチコンソールで自然検索の表示回数・順位・クリックを確認する
Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスでは、Google検索からの表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位を確認できます。
ECサイト全体の合計だけでなく、商品カテゴリページや商品ページごとに、どのような検索キーワードで表示されているかを確認することが重要です。
- 表示回数が少ない 対象商品の検索需要が少ない、検索キーワードに対応するページがない、ページが検索結果で評価されていない、インデックスされていないといった可能性があります。
- 表示回数はあるが順位が低い 検索意図に対して内容が不足している、競合ページより比較・選び方・商品情報が少ない、適切なページが表示されていない可能性があります。
- 順位は悪くないがクリックされていない titleやdescriptionから商品の特徴が分からない、検索ユーザーの目的とページ内容がずれている、競合ページの方が魅力的に見えている可能性があります。
- クリックはあるが購入されていない 自然検索からの集客自体は発生しているため、次にGA4で商品ページへの遷移やカート追加、購入までの流れを確認します。
確認するときは、「クエリ」と「ページ」を組み合わせて見ます。狙っている検索キーワードで、想定したカテゴリページや商品ページが表示されているかを確認してください。
同じ検索キーワードで複数のページが入れ替わって表示されている場合は、ページの役割が重なっている可能性があります。反対に、商品ページを表示したい検索キーワードでブログ記事だけが表示されている場合は、検索意図と表示ページがずれている可能性があります。
期間を比較する場合は、直近3か月とその前の3か月など、同じ日数で表示回数、クリック数、表示ページの変化を確認します。ただし、季節商品や需要が変動する商品は、前年同時期との比較も必要です。
※平均掲載順位は、検索キーワード、ページ、地域、端末などを含む平均値です。特定のキーワードの固定順位としてではなく、変化の傾向を確認する指標として使用します。
GA4で商品一覧から商品ページへの遷移を確認する
商品カテゴリページや商品一覧ページまでアクセスされている場合は、そこから商品ページへ進まれているかをGA4で確認します。
確認対象は、そのページからサイトへ入ったユーザーだけではありません。別のページから訪れ、サイト内を移動して対象のカテゴリページや商品一覧ページを見たユーザーも含めます。
GA4の経路データ探索やファネルデータ探索を使い、次のような流れを確認します。
- 商品カテゴリページ・商品一覧ページを閲覧
- 一覧に掲載された商品を選択
- 商品ページを閲覧
GA4のECイベントが設定されている場合は、商品一覧の表示を示す「view_item_list」、商品の選択を示す「select_item」、商品詳細の閲覧を示す「view_item」などを利用できます。
これらのイベントが設定されていない場合でも、ページパスやページタイトルを使い、カテゴリページを閲覧した後に商品ページへ進んだユーザーの流れを確認できます。
- 特定のカテゴリだけ商品ページへの遷移が少ない 商品分類、一覧で表示する情報、商品同士の違い、選び方に課題がある可能性があります。
- スマートフォンだけ遷移が少ない 商品一覧の表示、画像サイズ、ボタンの押しやすさ、絞り込みなど、スマートフォン上の操作性に問題がある可能性があります。
- 特定の流入元だけ遷移が少ない 検索、広告、SNSなどで訴求した内容と、リンク先の商品が合っていない可能性があります。
- 一部の商品だけよく選択されている 商品の並び順、画像、価格、商品名などが選択に影響している可能性があります。他の商品との違いを比較します。
商品ページへ直接アクセスしたユーザーは、カテゴリページからの遷移率には含めず、次の「商品閲覧からカート追加」の段階で確認します。
商品閲覧からカート追加・購入までの離脱を確認する
商品ページまで閲覧されている場合は、商品閲覧後の行動をファネルとして確認します。
- 商品ページを閲覧:view_item
- 商品をカートへ追加:add_to_cart
- 購入手続きを開始:begin_checkout
- 購入完了:purchase
配送先情報や支払い情報の入力も計測している場合は、「add_shipping_info」「add_payment_info」を加えることで、購入手続きのどこで離脱しているかをさらに細かく確認できます。
GA4のファネルデータ探索では、それぞれの段階へ進んだユーザー数と、次の段階へ進まなかったユーザー数を確認できます。
- 商品閲覧からカート追加への遷移が少ない 商品内容、価格、競合との差、送料、納期、信頼性など、購入判断に必要な情報に課題がある可能性があります。
- カート追加から購入手続き開始への遷移が少ない カート内で表示される支払総額、送料、オプション、クーポン、購入ボタンなどを確認します。
- 購入手続き開始から購入完了への遷移が少ない 会員登録、入力項目、配送方法、決済方法、エラー、スマートフォンでの操作性などに問題がある可能性があります。
- 特定の商品だけ購入率が低い サイト全体ではなく、その商品の価格、説明、在庫、オプション、競合との差などに原因がある可能性があります。
全体の平均だけでなく、商品、カテゴリ、端末、流入元などに分けて確認すると、特定の条件で発生している問題を見つけやすくなります。
ただし、イベント数をそのまま比較すると、同じユーザーが同じ商品を複数回閲覧・追加した行動も含まれる場合があります。購入までの離脱を見るときは、可能であれば各段階へ進んだユーザー数を基準に確認します。
※view_item、add_to_cart、begin_checkout、purchaseなどのECイベントは、GA4を設置しただけで必ず計測されるものではありません。利用しているECシステムやタグの実装状況を確認し、テスト注文の結果と管理画面の受注数が合っているかを確認してください。
データが少ない場合は購入操作と競合サイトの確認で補う
アクセス数や購入数が少ないECサイトでは、GA4の割合が大きく変動しやすく、短期間のデータだけで原因を断定することはできません。
たとえば、購入者が1人増えただけで購入率が大きく変わる場合、その数値だけを基にサイト全体の良し悪しを判断するのは適切ではありません。確認期間を広げるとともに、実際の購入操作や競合サイトとの比較など、数値以外の確認を組み合わせます。
- 自分で購入操作を行う スマートフォンとパソコンの両方で、商品選択から決済直前まで操作し、分かりにくい箇所やエラーがないか確認します。
- 初めて見る人に操作してもらう 運営者には当たり前になっている商品分類、用語、選択方法が、初めてのユーザーにも理解できるかを確認します。
- 問い合わせ内容を確認する 送料、納期、サイズ、商品選択など、繰り返し質問されている内容は、サイト上で情報が不足している可能性があります。
- カート離脱情報を確認する 利用しているECシステムでカート放棄や決済エラーを確認できる場合は、離脱が発生している商品や条件を調べます。
- 競合サイトと比較する 商品の違い、価格、送料、納期、保証、レビュー、写真、選び方など、購入判断に必要な情報の差を確認します。
競合サイトの内容をそのまままねるのではなく、自社サイトで購入を迷う原因や、不足している判断材料を見つけるために比較します。
データが少ない段階では、明らかに分かりにくい箇所や購入を妨げる問題を修正し、同時に必要な計測を整えます。その後、一定期間のデータを蓄積して、改善前後の変化を確認しましょう。
次章では、ここまでの確認結果を基に、症状別のECサイト改善方法を解説します。
症状別に考えるECサイトの改善方法
ECサイトの改善方法は、売れない原因によって異なります。アクセスが少ないサイトで購入フォームだけを修正しても、商品を見てもらう機会は増えません。反対に、購入手続きで多くのユーザーが離脱している状態で、アクセスだけを増やしても売上にはつながりにくくなります。
すべてのページを一度に変更するのではなく、ユーザーが多く止まっている段階と、購入を妨げている問題を優先して改善することが重要です。
ここでは、前章までに確認した症状ごとに、具体的な改善方法を整理します。
アクセスが少ない場合は集客経路と検索流入の受け皿を見直す
ECサイトへのアクセスが少ない場合は、SEO記事を増やすことだけを考えるのではなく、誰に、どの商品を、どのページで見つけてもらうのかを整理します。
まず、商品名、カテゴリ名、用途、悩み、素材、価格帯など、購入につながる可能性のある検索キーワードと、その検索ユーザーを受け止めるページがあるかを確認します。
- 検索需要と対象キーワードを確認する 検索数の大きさだけでなく、取り扱っている商品との一致度や、購入につながる検索意図を確認します。
- 検索キーワードに対応するページを決める カテゴリを探しているユーザーにはカテゴリページ、特定商品を探しているユーザーには商品ページ、選び方を調べているユーザーには記事や特集ページを用意します。
- カテゴリページと商品ページのSEOを見直す title、見出し、商品説明、選び方、比較情報、FAQなどを追加し、ページの内容を検索エンジンとユーザーの両方に伝えます。
- 検索結果に表示できる状態か確認する 対象ページがインデックスされているか、noindexやcanonicalによって別ページが優先されていないかを確認します。
- 既存記事から商品ページへ案内する アクセスのある記事が商品の悩みや用途と関連している場合は、関連するカテゴリや商品への内部リンクを設置します。
- SEO以外の集客経路も検討する 商品の特徴や顧客層に応じて、Web広告、SNS、メールマガジン、既存顧客への案内、実店舗からの誘導などを組み合わせます。
アクセスを増やす場合でも、商品を買う可能性の低いユーザーを大量に集めるのではなく、商品との関連性が高いユーザーを適切なページへ案内することが重要です。
実施後の確認:サーチコンソールで対象ページの表示回数・クリック数・表示クエリを確認し、GA4で商品ページへの遷移やカート追加につながっているかを確認します。
アクセスはあるのに売れない場合は流入元と訴求を見直す
アクセスはあるものの購入されていない場合は、サイト全体のアクセス数だけで判断せず、どこから、どのページへ、どのような目的のユーザーが訪れているかを確認します。
検索結果、広告、SNSなどで伝えている内容と、リンク先の商品やページにずれがあると、アクセス後に離脱されやすくなります。
- 検索キーワードと表示ページを合わせる 「安い商品」を探しているユーザーに高価格帯の商品を表示するなど、検索意図と商品が合っていない場合は、対象ページや狙うキーワードを見直します。
- 広告やSNSの訴求とリンク先を合わせる 広告や投稿で紹介した商品、価格、特典、用途が、リンク先ですぐ確認できる状態にします。
- 記事と商品を自然につなぐ 情報収集を目的とした記事では、記事内容と関連する商品やカテゴリを、利用場面や選び方とあわせて案内します。
- 流入元ごとにユーザー行動を確認する 自然検索、広告、SNS、メールなどに分け、商品閲覧やカート追加につながっている集客経路を確認します。
- 端末ごとの差を確認する スマートフォンだけ商品閲覧や購入率が低い場合は、表示速度、文字や画像の大きさ、メニュー、ボタンなどを確認します。
ブログ記事を読んだユーザーなど、すぐに購入しないアクセスにも認知や比較検討を進める役割があります。そのため、購入されなかったアクセスをすべて不要と判断せず、商品ページへの遷移や再訪も含めて評価します。
実施後の確認:流入元・ランディングページ・端末別に、商品閲覧、カート追加、購入までの変化を確認します。
商品ページへ進まれない場合はカテゴリと比較導線を見直す
カテゴリページや商品一覧ページは見られているものの、商品ページへ進まれていない場合は、ユーザーが自分に合う商品を選べる状態になっているかを確認します。
商品数が多いほど、単に商品を並べるだけでは違いが分かりにくくなります。一方で、説明文を増やしすぎて商品一覧がページの下部に隠れてしまうと、商品を探しているユーザーの妨げになる場合があります。
- 商品一覧へたどり着きやすくする ページを開いた後、長くスクロールしなくても商品一覧や主要商品を確認できる構成にします。
- 一覧で商品の違いを伝える 商品画像と商品名だけでなく、価格、素材、サイズ、用途、納期、特徴など、選択に必要な情報を掲載します。
- 用途や条件から商品を探せるようにする 用途別、価格帯別、素材別、サイズ別など、ユーザーが商品を探すときの基準に合わせて分類します。
- 比較表や選び方を設置する 商品ごとの違いとおすすめする人を整理し、初めて購入するユーザーでも候補を絞れるようにします。
- おすすめ商品を明確にする 人気商品、初めての人向け、用途別のおすすめなど、迷ったときに選びやすい基準を示します。
- 絞り込み・並び替えを見直す 商品数が多い場合は、ユーザーが必要とする条件で絞り込めるか、スマートフォンでも操作しやすいかを確認します。
カテゴリページにSEO用の説明を追加する場合も、商品を探すという本来の役割を妨げない位置と分量にします。文章量を増やすことより、商品を比較し、商品ページへ進みやすくすることを優先します。
実施後の確認:カテゴリページを閲覧したユーザーの商品ページへの遷移率を確認し、カテゴリ・商品・端末ごとに変化を比較します。
カートに入らない場合は商品情報・価格・信頼性を見直す
商品ページは見られているもののカートに入らない場合は、購入判断に必要な情報が不足していないか、価格や条件に納得できる状態になっているかを確認します。
商品説明を長くするだけではなく、ユーザーが「自分に合う商品か」「他の商品ではなくこれを選ぶ理由があるか」「安心して購入できるか」を判断できる情報を整理します。
- 商品の対象者と利用場面を伝える どのような人や用途に向いている商品なのかを、具体的な利用場面とともに説明します。
- 特徴を購入者の利点に置き換える 素材や機能を紹介するだけでなく、それによって何が便利になるのか、どのような悩みを解決できるのかを伝えます。
- 写真や画像を充実させる 正面写真だけでなく、サイズ感、使用場面、質感、付属品、操作方法など、購入後をイメージできる画像を掲載します。
- 商品同士の違いを示す 同じカテゴリ内に複数の商品がある場合は、価格、品質、用途、仕様などの違いと、それぞれに向いている人を説明します。
- 価格への納得材料を追加する 安易に値下げする前に、品質、製造方法、保証、付属品、耐久性など、価格差の理由を具体的に伝えます。
- 購入前の不安を解消する 送料、納期、返品・交換、保証、運営会社、問い合わせ方法、レビュー、FAQなどを分かりやすく掲載します。
- 購入ボタン周辺を見直す 価格、在庫、選択中のオプション、数量、発送予定などを確認したうえで、迷わずカートへ追加できる状態にします。
一部の商品だけカート追加率が低い場合は、サイト全体のデザインより、その商品の価格、説明、画像、在庫、オプションなどを優先して確認します。
実施後の確認:商品ページを閲覧したユーザーのカート追加率を、商品・カテゴリ・端末・流入元ごとに確認します。
購入途中で離脱する場合は送料・納期・決済方法を見直す
商品がカートに入っているにもかかわらず購入されない場合は、カート画面や購入手続きで新たな費用や条件が判明していないか、操作上の問題がないかを確認します。
カートまで進んだユーザーは商品に関心を持っているため、購入直前の不安や負担を減らすことで改善が期待できます。
- 送料や手数料を早めに表示する 購入手続きの途中で想定外の費用が判明しないよう、商品ページやご利用ガイドから確認できるようにします。
- 発送予定と到着目安を明確にする 「何営業日以内に発送」など、購入者が受け取れる時期を判断できる情報を掲載します。
- 必要な決済方法を用意する 顧客層や商品の価格帯に応じて、クレジットカード、銀行振込、各種ID決済などの対応状況を確認します。
- 会員登録の負担を減らす システム上可能であれば、ゲスト購入への対応や、購入後の会員登録案内などを検討します。
- 入力項目とエラー表示を見直す 不要な入力項目がないか、入力エラーの箇所と修正方法が分かりやすく表示されているかを確認します。
- スマートフォンで購入テストを行う ボタン、入力欄、住所入力、決済画面などが操作しやすく、表示崩れやエラーが発生しないかを確認します。
- カート離脱後の案内を検討する 同意を得たユーザーに対して、カートに商品が残っていることをメールなどで案内できる機能があるか確認します。
購入フォームや決済の変更には、ECシステムや利用中のアプリによる制約があります。大きなシステム改修を行う前に、送料・納期・決済方法の表示や入力項目など、比較的修正しやすい箇所から確認します。
実施後の確認:カート追加から購入手続き開始、購入手続き開始から購入完了までの遷移を確認し、端末・決済方法・商品ごとの差も確認します。
改善内容と実装日を記録し、一定期間後に同じ条件で比較することで、どの変更がユーザー行動に影響したかを判断しやすくなります。
ECサイト改善でよくある失敗
ECサイトの改善に取り組んでも、期待した変化が見られないことがあります。ただし、施策そのものが間違っているのではなく、売れない原因と改善内容が合っていない、または複数の変更を同時に行ったことで結果を判断できなくなっている場合もあります。
ECサイト改善では、施策の数よりも、原因を確認し、優先順位を決め、実装後の変化を検証できる状態にすることが重要です。
ここでは、ECサイトの改善を進める際によくある3つの失敗を紹介します。
原因を確認せずアクセスだけを増やす
ECサイトが売れないときに、「アクセスが増えれば購入数も増える」と考え、すぐに広告出稿やSEO記事の追加を始めるケースがあります。
しかし、商品ページや購入導線に問題がある状態でアクセスだけを増やしても、購入されずに離脱するユーザーが増える可能性があります。広告を利用している場合は、売上が増えないまま広告費だけが増えてしまうこともあります。
- 商品と合わないユーザーを集めている 検索数やアクセス数を優先しすぎると、商品を購入する可能性の低いユーザーが増える場合があります。
- 商品ページの課題が残っている 商品の違い、価格の理由、送料、納期などが分かりにくいままでは、アクセスを増やしてもカート追加につながりません。
- 購入手続きの問題が残っている 決済方法、入力フォーム、エラーなどに問題がある場合、購入意向の高いユーザーを集めても購入を完了できません。
- アクセス増加だけを成果と判断している 訪問者数が増えていても、商品閲覧、カート追加、購入が増えていなければ、売上改善につながる集客とは判断できません。
一方で、商品を見てもらう機会自体がほとんどない場合は、アクセスを増やす施策が必要です。重要なのは、アクセス施策を否定することではなく、現在の問題が集客不足なのか、購入率の低さなのかを確認してから実施することです。
集客施策を行った後は、アクセス数だけでなく、対象商品の閲覧数、カート追加数、購入数まで確認します。
最初からサイト全体をリニューアルする
売れない原因を「デザインが古いから」「サイト全体が使いにくいから」と考え、最初から全面リニューアルを進める場合があります。
しかし、原因を特定しないままサイト全体を変更すると、費用や期間が大きくなるだけでなく、どの変更が売上に影響したのか分かりにくくなります。
- 原因と関係のない箇所まで変更してしまう 特定の商品ページや購入フォームだけに問題がある場合でも、サイト全体を変更すると必要以上の作業が発生します。
- 既存のSEO評価に影響する可能性がある URL、title、本文、内部リンク、カテゴリ構造などを大きく変更すると、これまで検索流入を得ていたページの評価や表示URLが変わる可能性があります。
- 改善前後を比較しにくい デザイン、文章、ページ構成、システムを同時に変更すると、どの要素がユーザー行動に影響したのか判断できません。
- 公開まで改善が止まってしまう 全面リニューアルに時間がかかり、その間に対応できる小さな改善が後回しになる場合があります。
まずは、アクセスや購入への影響が大きいカテゴリページ、商品ページ、送料・納期案内、カート周辺などを優先し、既存サイトを活かした改善ができないか確認します。
ただし、スマートフォンで正常に購入できない、セキュリティ上の問題がある、現在のシステムでは必要な決済や計測に対応できないなど、部分修正では解決できない場合は、リニューアルやECシステムの変更を検討します。
全面リニューアルは最初の対策ではなく、既存サイトでは解決できない問題が明確になった段階で判断することが重要です。
複数の箇所を同時に変更する
商品ページ、カテゴリページ、広告、価格、送料、購入フォームなどを同時に変更すると、売上やカート追加数が変化しても、何が影響したのか判断できなくなります。
また、季節性、キャンペーン、在庫状況、広告配信など、サイト修正以外の要因も売上に影響します。変更内容を記録していなければ、後から結果を正しく振り返ることができません。
- 改善効果を特定できない 良い変化があっても、どの施策を他の商品やカテゴリへ展開すべきか判断できません。
- 悪化した原因を戻せない 複数の変更を同時に行うと、購入率が下がった場合に、どの変更を元へ戻すべきか分からなくなります。
- 異なる目的の施策を同じ指標で評価してしまう SEO改善は表示回数やクリック、商品ページ改善はカート追加、購入フォーム改善は購入完了など、施策によって確認する指標が異なります。
改善は、次の流れで進めます。
- データや実際の購入操作から問題を確認する
- 売れない原因について仮説を立てる
- 対象ページと変更内容を決めて実装する
- 実装日と確認する指標を記録する
- 必要なデータが蓄積した後、改善前後を比較する
商品ページの説明、画像、FAQなど、同じ仮説に基づく複数の変更は、ひとつの改善施策としてまとめて実施することもできます。その場合も、変更した項目を記録し、別の目的を持つ施策とは分けて検証します。
SEOに関する変更は、実装後すぐに順位や流入へ反映されるとは限りません。まず2~4週間後に表示クエリや表示URLを確認し、購入行動については必要なユーザー数が蓄積してから判断します。
次章では、ECサイトの改善を自社で進められる範囲と、外部への相談を検討した方がよいケースを整理します。
ECサイトの改善を自社で行うか外部へ相談するか
ECサイトの改善は、必ずしもすべて外部へ依頼する必要はありません。送料・納期の説明追加、商品画像の差し替え、FAQの設置など、課題と修正方法が明確であれば、自社で対応できる改善も多くあります。
一方で、アクセスや購入データはあるものの原因を特定できない場合や、SEO、商品ページ、購入導線など複数の課題が重なっている場合は、外部の視点を入れることで改善内容を整理しやすくなります。
自社対応と外部相談を判断するときは、修正作業ができるかだけでなく、何を優先して直すべきか判断できるかという点も確認しましょう。
自社で確認・改善しやすい範囲
売れない原因がある程度特定できており、ECサイトの管理画面から変更できる内容であれば、自社で小さく改善を始められます。
- 実際の購入操作を確認する スマートフォンとパソコンの両方で、商品選択から決済直前まで操作し、表示崩れ、分かりにくい入力項目、エラーなどがないか確認します。
- 購入条件を分かりやすくする 送料、納期、決済方法、返品・交換、保証など、購入前に確認したい情報を商品ページやご利用ガイドに追加します。
- 商品ページの情報を補う 商品の特徴、対象者、利用場面、サイズ、素材、付属品、写真、FAQなど、購入判断に不足している情報を追加します。
- カテゴリと商品一覧を見直す 商品の分類、並び順、一覧に表示する情報、比較表、選び方などを整理し、目的の商品を見つけやすくします。
- 既存ページから内部リンクを追加する アクセスのある記事や特集ページから、関連する商品カテゴリや商品ページへ案内します。
- サーチコンソールとGA4を確認する 検索流入、商品ページへの遷移、カート追加、購入までの変化を確認します。
すべての商品ページを一度に修正するのではなく、アクセスが多い商品、売上への影響が大きい商品、主力カテゴリなどから優先して改善します。
自社で改善する場合も、次の流れを決めておくと、結果を判断しやすくなります。
- 対象ページと問題点を決める
- 修正内容と確認する指標を決める
- 実装日と変更内容を記録する
- 必要なデータが蓄積した後に変化を確認する
- 結果を基に次の改善を決める
明らかな表示不具合や情報不足は早めに修正し、判断が必要な内容については、変更前のデータを残してから改善を進めましょう。
外部の診断・支援を検討した方がよいケース
ECサイトを日常的に運営していると、現在の分類や説明、購入方法に慣れてしまい、初めて訪れたユーザーが迷う箇所に気づきにくくなることがあります。
また、SEO、アクセス解析、商品ページ、デザイン、システムなど、複数の分野が関係している場合は、原因の切り分けや優先順位の判断が難しくなります。
- アクセスはあるが購入されない どの段階でユーザーが離脱しているのか、商品、ページ、流入元などを分けて確認する必要があります。
- 改善候補が多く優先順位を決められない 商品ページ、カテゴリページ、SEO、広告、カートなど、どこから着手すべきか判断できない状態です。
- サーチコンソールやGA4の見方が分からない 数値は確認できるものの、売れない原因や具体的な修正内容へ結びつけられない場合があります。
- GA4のECデータが正しく計測されているか分からない 商品閲覧、カート追加、購入などのイベントが不足している、または管理画面の受注数と合わない場合があります。
- 社内とユーザーの評価が異なる 社内では分かりやすいと考えているページでも、実際には商品選択や購入時に迷われている可能性があります。
- ECシステムやテンプレートの制約がある Shopify、MakeShopなどの仕様や利用中のテーマ・アプリによって、希望する改善をどこまで実装できるか判断が必要です。
- リニューアルや大きな改修を検討している 費用をかける前に、現在のサイトで残すべき部分と、変更すべき部分を整理する必要があります。
外部へ相談する場合は、最初から制作やリニューアルを依頼する方法だけでなく、現在の問題と改善優先度を整理するスポット診断、必要なページだけを修正する部分対応、継続的に検証する改善支援などがあります。
相談前に、ECサイトのURL、現在の課題、売上やアクセスの状況、主力商品、過去に実施した改善などを整理しておくと、より具体的な診断を受けやすくなります。可能であれば、GoogleサーチコンソールやGA4のデータも共有できるように準備します。
WEBaseマーケティングのECサイト改善診断では、現在のサイトを確認し、SEO、商品カテゴリページ、商品ページ、購入導線の観点から、売れない原因と改善の優先順位を整理します。
全面リニューアルを前提にせず、現在のECサイトを活かして、どのページをどのように改善すべきか確認したい方は、ECサイト改善診断の詳細をご覧ください。
ECサイトが売れない場合のよくある質問(FAQ)
ECサイトを開設したのに全く売れない場合、何から確認すればよいですか?
最初に、商品に需要と選ばれる理由があるかを確認したうえで、アクセス数、商品ページの閲覧、カート追加、購入手続き、購入完了のどこで止まっているかを確認します。
アクセス自体が少なければ集客施策が必要ですが、商品ページまで見られている場合は、商品情報、価格、競合との差、送料、納期、信頼性などに原因がある可能性があります。原因を切り分けずに広告やリニューアルから始めないことが重要です。
アクセスはあるのにECサイトで商品が売れない原因は何ですか?
アクセスしているユーザーと商品のターゲットが合っていない、目的の商品を見つけにくい、商品ページで違いや価値が伝わっていない、価格や送料に納得できない、購入手続きが分かりにくいといった原因が考えられます。
サイト全体のアクセス数だけでは原因を判断できません。流入元、ランディングページ、商品ページへの遷移、カート追加、購入完了までを分けて確認し、アクセス後のどこでユーザーが離脱しているかを調べます。
ECサイトはどのページから改善すればよいですか?
アクセスが多く、売上への影響が大きいページから優先します。商品一覧から商品ページへ進まれていない場合はカテゴリページ、商品ページは見られているもののカートに入らない場合は商品ページ、購入手続きで離脱している場合はカートや購入フォームを確認します。
アクセスが少ないページをすべて修正するのではなく、主力商品、検索流入のあるカテゴリ、閲覧数の多い商品など、改善後の変化を確認しやすいページから始めると判断しやすくなります。ただし、決済エラーや購入できない不具合がある場合は、アクセス数にかかわらず最優先で修正します。
ECサイトは公開してからどのくらいで売れ始めますか?
商品需要、知名度、価格、競合、集客方法などによって異なるため、「公開から何日で売れる」という共通の目安はありません。既存顧客や広告からすぐにアクセスを集められる場合もあれば、SEOやSNSを中心に集客する場合は、認知されるまで時間がかかることもあります。
経過日数だけで判断せず、検索結果での表示、サイトへのアクセス、商品ページの閲覧、カート追加、購入手続きという段階ごとに変化を確認します。一定のアクセスがあるのに購入行動へ進まれていない場合は、時間を待つだけでなく、商品やページの見直しが必要です。
売れないECサイトはリニューアルした方がよいですか?
必ずしも全面リニューアルが必要とは限りません。商品説明、比較表、送料・納期、FAQ、カテゴリの分け方、内部リンクなど、既存ページの部分的な修正で改善できる場合があります。
スマートフォンで購入できない、決済やセキュリティに問題がある、現在のECシステムでは必要な機能や計測に対応できないなど、部分修正では解決できない場合にリニューアルを検討します。まずは売れない原因を確認し、既存サイトで改善できる範囲を整理しましょう。
ECサイトが売れないときはSEOと広告のどちらを優先すべきですか?
短期間で商品需要やページの反応を確認したい場合は広告、中長期的に検索流入を増やしたい場合はSEOが選択肢になります。ただし、どちらを利用する場合も、商品を購入する可能性のあるユーザーを適切なページへ案内することが前提です。
商品ページや購入手続きに問題がある状態でアクセスだけを増やすと、購入されずに離脱するユーザーや広告費が増える可能性があります。まず商品ページと購入導線を確認し、目的と予算に応じてSEOと広告を組み合わせます。
まとめ:ECサイトが売れない原因を切り分け、優先度の高い改善から始める
ECサイトが売れない原因は、アクセス不足だけではありません。商品の需要や競争力、訪れているユーザー、カテゴリページ、商品ページ、カート・購入手続きなど、複数の要素が関係しています。
広告を増やす、SEO記事を追加する、サイト全体をリニューアルするといった施策を始める前に、購入までのどの段階でユーザーが止まっているのかを確認することが重要です。
改善を進めるときは、次の順番で整理します。
- 商品に需要と選ばれる理由があるかを確認する
- サーチコンソールで検索結果の表示・順位・クリックを確認する
- GA4で商品閲覧・カート追加・購入までの流れを確認する
- ユーザーが多く止まっている箇所の原因を考える
- 影響の大きいページから改善し、実装後の変化を確認する
アクセスが少ない場合は集客経路と検索流入の受け皿、商品ページへ進まれない場合はカテゴリと比較導線、カートに入らない場合は商品情報・価格・信頼性、購入途中で離脱する場合は送料・納期・決済方法を優先して確認します。
ただし、決済エラーや購入できない不具合など、購入を直接妨げる問題がある場合は、アクセス数にかかわらず最優先で修正します。
すべての商品やページを一度に変更する必要はありません。主力商品、アクセスの多いカテゴリ、売上への影響が大きいページなどから対象を絞り、変更内容と実装日を記録しながら改善を進めましょう。
自社だけでは売れない原因や改善の優先順位を判断できない場合は、全面リニューアルや大きなシステム改修を行う前に、第三者による診断を利用する方法もあります。
WEBaseマーケティングでは、現在のECサイトを活かしながら、SEO、商品カテゴリページ、商品ページ、購入導線の課題と改善優先度を整理するECサイト改善診断を行っています。何から改善すべきか分からない場合は、お気軽にご相談ください。
※当サイトではアフィリエイト広告・プロモーションを含む記事を掲載しています。
- 広告
- 広告

