Webサイト改善の進め方|SEO・導線・問い合わせのチェックリスト 26.08.20  (更新: 

成果を止める原因を見つける(SEO・導線・問い合わせを一括チェック)

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Webサイトへのアクセスや問い合わせが伸びないとき、SEO、デザイン、コンテンツ、ページ導線、問い合わせフォームなど、見直したい箇所はいくつも思い浮かびます。しかし、目についた部分から修正しても、成果を妨げている原因と異なっていれば、期待した効果は得られません。

Webサイト改善で大切なのは、集客から問い合わせまでのどこでユーザーが止まっているのかを確かめ、影響の大きい箇所から手を入れることです。全面的なリニューアルをしなくても、検索意図に合わせたページの見直しや、内部リンク、CTA、フォームなどの変更によって成果につながる場合があります。

この記事では、Webサイト改善を進める手順と、SEO、ページ内容、サイト内導線、問い合わせフォーム、表示速度、計測環境などの確認項目をチェックリスト形式で解説します。自社で対応できる範囲と、専門家によるWebサイト診断を検討した方がよいケースも紹介します。

目次

Webサイト改善とは?リニューアルとの違い

Webサイト改善とは、現在のサイトを分析し、アクセス数や問い合わせ数、売上などの成果を妨げている箇所を見つけて修正する取り組みです。

改善の対象は、デザインだけではありません。検索結果からの流入、ページに掲載している情報、サービスページへの導線、CTA、問い合わせフォーム、表示速度など、ユーザーがサイトを訪れてから行動するまでの流れ全体が対象になります。

Webサイト改善と聞くと、サイト全体のデザインを変更する大規模なリニューアルを想像するかもしれません。しかし、既存ページやサイト構造を活かしながら、問題のある箇所だけを修正する方法もあります。

Webサイト改善の目的は成果につながる状態をつくること

Webサイト改善の目的は、見た目を新しくすることではなく、サイトが担う役割を果たせる状態に近づけることです。企業サイトであれば問い合わせや資料請求、ECサイトであれば商品購入、採用サイトであれば応募など、サイトによって目指す成果は異なります。

主な改善目的には、次のようなものがあります。

  • 検索流入を増やす 検索キーワードに合ったページを用意し、titleや見出し、本文、内部リンクなどを見直します。
  • サービスや商品の内容を伝わりやすくする 対象者、特徴、料金、導入の流れ、実績など、検討に必要な情報の不足を補います。
  • 目的のページへ移動しやすくする 記事やトップページから、サービス詳細、料金、事例、問い合わせなどへ進める導線を設けます。
  • 問い合わせや購入までの負担を減らす CTAの位置や文言、フォームの入力項目、スマートフォンでの操作性などを見直します。
  • 改善結果を確認できるようにする GA4やSearch Consoleを使い、アクセスだけでなくページ間の移動や問い合わせも確認できる状態にします。

大切なのは、アクセス数だけでWebサイトの状態を判断しないことです。検索流入が増えていても、サービスページを見てもらえなければ問い合わせにはつながりません。反対に、アクセス数が少なくても、見込みの高いユーザーが必要な情報を確認し、問い合わせまで進めていれば、サイトは一定の役割を果たしています。

例えば、記事への流入はあるもののサービスページへの移動が少ない場合、記事を増やす前に内部リンクやCTAを見直した方がよい可能性があります。サービスページまで見られているのに問い合わせがない場合は、料金、実績、対応範囲、フォームなどに原因がないかを確認します。

Webサイト改善では、集客、閲覧、比較、問い合わせのどこでユーザーが止まっているのかを切り分けることが重要です。

全面的なリニューアルが必要とは限らない

Webサイト改善とリニューアルは、どちらもサイトを良くする取り組みですが、変更する範囲や進め方が異なります。

比較項目 Webサイト改善 リニューアル
主な目的 成果を妨げている箇所を修正する サイト全体の設計や仕組みを作り直す
変更範囲 特定のページや機能、導線など デザイン、構成、システムなどサイト全体
費用・期間 比較的小さく始めやすい 費用と制作期間が大きくなりやすい
効果の確認 変更箇所ごとに変化を確認しやすい 変更項目が多く、要因を判断しにくい場合がある
向いている状況 既存サイトを活かしながら成果を高めたい 現在の構造やシステムでは対応が難しい

デザインが古く見えても、すぐに全面リニューアルが必要とは限りません。検索流入のあるページを残しながら、ファーストビュー、サービス説明、内部リンク、CTAなどを個別に変更する方が、費用を抑えながら効果を確かめやすい場合があります。

一方、次のような場合は、部分的な改善だけでは対応しにくく、リニューアルも選択肢になります。

  • 事業内容や主力サービスが大きく変わっている
  • ページ構成が複雑で、必要な情報へ移動しにくい
  • スマートフォンへの対応が不十分である
  • CMSやシステムが古く、更新や機能追加が難しい
  • 部分的な修正を繰り返したことで、デザインや構造に一貫性がなくなっている

最初からリニューアルを前提にするのではなく、現在のサイトで成果を妨げている箇所を確認し、部分的な改善で対応できるのか、サイト全体を見直す必要があるのかを判断しましょう。

Webサイト改善の進め方|5つのステップ

Webサイト改善は、気になる箇所を思いつくまま修正するのではなく、目的の設定、現状確認、問題点の特定、優先順位付け、効果検証の順番で進めます。

この手順を踏むことで、成果への影響が小さい箇所に時間や費用をかけることを避けやすくなります。また、修正後に変化がなかった場合も、想定した原因が違っていたのか、施策の内容が不十分だったのかを判断しやすくなります。

STEP1.Webサイトの目的と達成したい成果を決める

最初に、そのWebサイトが何のために存在し、訪問者にどのような行動を取ってほしいのかを明確にします。目的が決まっていなければ、アクセス数、閲覧時間、問い合わせ数など、どの数字を基準に改善すればよいのか判断できません。

Webサイトの種類によって、主な成果は次のように異なります。

  • 企業・サービスサイト 問い合わせ、資料請求、見積もり依頼、電話、来店予約
  • ECサイト 商品閲覧、カート追加、購入、会員登録
  • 採用サイト 募集要項の閲覧、説明会予約、求人への応募
  • オウンドメディア 検索流入、関連記事への移動、サービスページの閲覧、問い合わせ

「アクセス数を増やす」といった大きな目標だけでなく、問い合わせにつながる途中の行動も確認対象にします。例えば、記事からサービスページへの移動、料金ページの閲覧、問い合わせボタンのクリックなどです。

最終的な成果だけでなく、その一歩手前の行動も決めておくと、ユーザーがどこで止まっているのかを見つけやすくなります。

STEP2.アクセスデータと実際のページを確認する

次に、GA4やSearch Consoleなどのデータと、実際に表示されているページの両方を確認します。数値だけを見ても、ユーザーが離脱した理由までは分かりません。反対に、ページを見た印象だけでは、実際にどこが閲覧され、どの導線が利用されているのか判断できません。

それぞれのツールでは、主に次の項目を確認します。

  • Search Console 検索キーワード、表示されているページ、検索順位、表示回数、クリック数、CTR
  • GA4 入口となっているページ、閲覧数、次に見られたページ、問い合わせや購入などの行動
  • 実際のページ スマートフォンでの見え方、情報の分かりやすさ、リンクの位置、フォームの入力しやすさ
  • 問い合わせや営業時の反応 よく聞かれる質問、誤解されやすい点、ページに書かれていても伝わっていない情報

特に、自社のパソコンからトップページだけを見るのではなく、検索から流入の多いページをスマートフォンで開き、サービスの確認や問い合わせまで実際に進んでみることが重要です。

その途中で「次にどこを見ればよいか分からない」「料金や対応範囲が見つからない」「フォームの入力が面倒」と感じた箇所は、改善候補になります。

STEP3.集客から問い合わせまでの問題点を見つける

Webサイトの問題点は、集客、ページ閲覧、比較検討、問い合わせという流れに沿って確認します。「問い合わせが少ない」という結果だけでは、アクセス不足なのか、ページ内容が伝わっていないのか、フォームで離脱しているのかが分かりません。

数値やユーザー行動から、次のように原因の候補を切り分けます。

確認する段階 見られる状況 考えられる問題
検索結果 表示回数はあるがクリックされない titleやディスクリプション、検索意図とのずれ
入口ページ アクセスはあるが次のページへ進まない ページ内容、内部リンク、CTAの不足
サービスページ 閲覧されているが問い合わせがない 料金、実績、対応範囲、選ばれる理由などの不足
問い合わせ導線 CTAがあまりクリックされない 設置位置、文言、周辺情報とのつながり
問い合わせフォーム 入力開始後に送信されない 入力項目の多さ、操作性、送信前の不安

ただし、一つの数値だけで原因を断定することはできません。例えば、直帰率が高くても、そのページだけで必要な情報を得られる記事であれば、必ずしも問題とは限りません。

数値の変化だけで判断せず、ページの目的、流入している検索キーワード、次に取ってほしい行動を合わせて確認します。

STEP4.効果と実施しやすさから優先順位を付ける

改善候補を洗い出したら、すべてを同時に実施するのではなく、成果への影響と対応にかかる工数を比べて、着手する順番を決めます。

優先順位を付ける際は、次の観点から判断します。

  • 成果への近さ 問い合わせや購入など、Webサイトの目的に直接関係するか
  • 問題の大きさ 閲覧の多いページや主要な導線で発生しているか
  • 改善の根拠 データやユーザーの反応から、問題の可能性を説明できるか
  • 実施しやすさ 自社で対応できるか、費用や作業時間をどの程度必要とするか
  • 検証しやすさ 修正後の変化をGA4やSearch Consoleなどで確認できるか

例えば、ほとんど閲覧されていない記事を大幅に書き直すより、アクセスの多い記事からサービスページへのリンクを追加する方が、少ない作業で成果につながる可能性があります。

また、問い合わせ直前に見られる料金ページやサービスページに情報不足がある場合は、新しい記事を増やすよりも先に対応した方がよいでしょう。

「目立つ箇所」ではなく、「成果を妨げている可能性が高い箇所」から着手することが重要です。

STEP5.一つずつ修正して効果を確かめる

実施する改善が決まったら、できるだけ変更箇所を分けて反映します。複数のページや要素を一度に変更すると、数値が動いた場合に、どの施策が影響したのか判断しにくくなります。

実施時には、次の内容を記録しておきます。

  • 実施日
  • 変更したページ
  • 変更前の問題点
  • 具体的な変更内容
  • 確認する指標
  • 次に確認する日

SEOに関する変更は、検索エンジンの再クロールや評価に時間がかかるため、反映直後の順位だけで判断しません。原則として2~4週間後を目安に、表示される検索キーワード、順位、表示回数、クリック数、表示ページの変化を確認します。

CTAやフォームの変更は、クリック数や送信数で確認できます。ただし、もともとのアクセス数が少ない場合は短期間では判断しにくいため、確認期間を長めに取る必要があります。

変化がなかった場合も、すぐに元へ戻すのではなく、想定した原因が合っていたか、変更内容が十分だったか、正しく計測できているかを見直します。その結果を次の施策に反映し、改善を重ねていきます。

具体的な確認項目は、次の「SEO・検索流入のチェックリスト」から順に解説します。

SEO・検索流入のチェックリスト

SEOによるWebサイト改善では、単にアクセス数を増やすのではなく、自社の商品やサービスを必要としている人に、目的に合ったページを見てもらうことが重要です。

検索流入が増えても、検索キーワードとページ内容が合っていなければ、問い合わせや購入にはつながりにくくなります。まずはSearch Consoleで、どのような検索キーワードで、どのページが表示されているかを確認しましょう。

そのうえで、title、見出し、本文、内部リンク、インデックスなどに問題がないかを確認します。

検索キーワードと表示されるページが合っているか

最初に確認したいのは、検索キーワードに対して、意図したページがGoogle検索に表示されているかどうかです。

Search Consoleの「検索パフォーマンス」では、検索キーワードごとのクリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を確認できます。対象の検索キーワードを選択し、「ページ」を確認すると、そのキーワードで表示されたURLが分かります。

主に次の項目を確認します。

  • 狙っている検索キーワードで表示されているか 想定していたキーワードだけでなく、実際に表示回数やクリックが発生している関連語も確認します。
  • 検索意図に合ったページが表示されているか 情報を調べる検索には解説記事、依頼先を探す検索にはサービスページが表示されているかを確認します。
  • 同じキーワードで複数のページが入れ替わっていないか 複数のページが頻繁に表示され、どのページも順位が安定しない場合は、ページ同士の役割が重なっている可能性があります。
  • 表示回数に対してクリックが少なくないか 順位が一定以上あるにもかかわらずCTRが低い場合は、titleや検索結果の説明文が検索意図に合っていない可能性があります。
  • 問い合わせにつながりにくい検索語へ偏っていないか アクセス数が多くても、事業との関係が薄い検索語が中心になっていないかを確認します。

例えば、「Webサイト改善の進め方」のように方法を調べる検索には解説記事が合います。一方、「Webサイト診断」や「Webサイト改善 相談」のように依頼先を探している検索には、診断内容や料金、申し込み方法を掲載したサービスページが適しています。

検索キーワードとページの役割が合っていない場合は、新しい記事を作る前に、既存ページのtitleや内容、内部リンクを見直します。

同じキーワードで複数ページが表示されていても、すぐにカニバリと判断する必要はありません。検索意図ごとに適切なページが表示されているのであれば問題ありません。表示URLが頻繁に入れ替わり、順位やクリックが安定しない場合に、各ページの役割や重複内容を確認します。

また、平均掲載順位は検索した地域、端末、キーワードなどを含む平均値です。特定の日時に自分で検索した順位と一致しないことがあるため、1日の変動ではなく、数週間から数か月の推移で判断しましょう。

title・見出し・ページ内容が検索意図に合っているか

表示させたいページが決まったら、title、H1、見出し、冒頭文、本文が、検索した人の知りたいことに合っているかを確認します。

主な確認項目は次のとおりです。

  • ページごとに固有のtitleが設定されているか サイト内で同じtitleを使い回さず、そのページの主題が分かる内容にします。
  • titleが長すぎたり、同じ言葉を繰り返したりしていないか 重要な内容を前半に置き、検索キーワードを不自然に詰め込まないようにします。
  • H1がページの主題を表しているか titleとまったく同じである必要はありませんが、別のテーマに見えるほど内容を変えないようにします。
  • 冒頭で読者の疑問に答えているか 前置きが長くなりすぎないようにし、誰に向けて何を解説するページなのかを早い段階で伝えます。
  • 検索意図に必要な情報が不足していないか 手順を探している人には進め方、比較している人には違いや判断基準、依頼を検討している人には料金や対応範囲が必要です。
  • 独自の経験や具体例が含まれているか 一般的な説明だけで終わらず、実際に確認した項目、判断方法、失敗しやすい点などを加えます。
  • ディスクリプションがページ内容を正しく表しているか 各ページに合った説明文を設定し、検索キーワードだけを並べた文章にしないようにします。

Google検索に表示されるタイトルは、HTMLのtitleをもとに自動で決められますが、ページ内の見出しや目立つテキストなどが使われる場合もあります。titleとH1、本文の主題が大きく異なると、意図しない検索結果のタイトルに書き換えられる可能性があります。

ディスクリプションについても、設定した文章が必ずそのまま表示されるわけではありません。Googleは検索キーワードに応じて、ページ本文から説明文を生成することがあります。そのため、ディスクリプションだけでなく、冒頭文や各見出しの文章も分かりやすくしておく必要があります。

SEOのために文章量を増やすのではなく、検索した人が次に知りたい情報までページ内で確認できるかを基準にします。

検索上位ページと同じ見出しをすべて追加する必要もありません。自社のサービス、顧客からよく受ける質問、実際の改善経験などを踏まえ、そのページだから提供できる情報を加えましょう。

内部リンクやインデックスに問題がないか

ページ内容を改善しても、サイト内のどこからもリンクされていなかったり、Googleにインデックスされていなかったりすると、検索流入にはつながりません。

内部リンクとインデックスについて、次の項目を確認します。

  • 重要なページへ内部リンクが設置されているか 関連記事、カテゴリーページ、サービスページなど、内容の近いページからリンクします。
  • リンク文から移動先の内容が分かるか 「こちら」「詳しく見る」だけではなく、「Webサイト改善診断」など、リンク先を判断できる文言にします。
  • リンクがクロール可能な形式になっているか 重要なリンクは、URLをhref属性に設定したaタグで設置します。JavaScriptのクリック処理だけに依存しないようにします。
  • 孤立しているページがないか サイトマップには存在していても、通常のページからリンクされていないURLがないかを確認します。
  • URLがGoogleにインデックスされているか Search ConsoleのURL検査で、登録状況、クロール日時、Googleが選択した正規URLなどを確認します。
  • robots.txtやnoindexでブロックしていないか 検索結果へ表示したいページに、誤ってクロールやインデックスを制限する設定が入っていないかを確認します。
  • canonicalの指定先が正しいか 正規ページ自身ではなく、別のURLがcanonicalに設定されていると、意図したページが検索結果に表示されない場合があります。
  • 削除済みページやリンク切れが残っていないか 404になっている内部リンクや、関係のないページへの転送がないかを確認します。
  • XMLサイトマップが更新されているか 公開した重要ページがサイトマップに含まれ、Search Consoleから送信されているかを確認します。

内部リンクには、ユーザーを次のページへ案内する役割と、Googleにページ同士の関係を伝える役割があります。記事からサービスページへリンクする場合も、文章の流れに合った場所へ設置し、リンク先で何を確認できるのかを明確にします。

インデックスされていないページがある場合は、すぐに文章を追加するのではなく、URL検査で原因を確認します。Googlebotがアクセスできない、noindexが設定されている、別のURLが正規ページとして認識されているなど、技術的な問題が原因の場合もあります。

また、内容の近いページが複数あるからといって、安易にnoindexやcanonicalを設定するのは避けましょう。それぞれに異なる検索意図や役割がある場合は、title、冒頭文、本文、内部リンクで違いを明確にする方法もあります。

SEOの基本項目を確認したら、次は「ページ内容・訴求のチェックリスト」で、訪問者がサービスや商品の価値を判断できる内容になっているかを確認します。

ページ内容・訴求のチェックリスト

検索結果からページを訪れても、必要な情報が見つからなければ、ユーザーはサービスを検討する前に離脱してしまいます。アクセス数を増やすだけでなく、訪問者が「自分に関係がある」「希望する成果が期待できる」「安心して相談できそう」と判断できる内容にすることが重要です。

確認したいのは、文章量の多さではありません。誰に向けたページなのか、何を提供しているのか、選ぶ理由や判断材料が伝わっているかを順番に確認します。

  • 対象となるユーザーや企業が明確になっているか
  • 解決できる悩みや得られる成果が伝わっているか
  • サービスの内容や対応範囲が具体的に書かれているか
  • 実績や事例など、訴求を裏付ける情報があるか
  • 料金、期間、依頼の流れなどの判断材料が不足していないか
  • スマートフォンでも内容を読み取りやすいか

誰に何を提供するページかすぐに分かるか

ページを開いたユーザーは、まず「自分に関係する内容か」を判断します。会社名や抽象的なキャッチコピーだけでは、どのような人に向けたサービスなのか、何を依頼できるのかが伝わりません。

ファーストビューや冒頭部分を見ただけで、次の内容を読み取れるか確認しましょう。

  • 対象となるユーザー 企業向けか個人向けか、どのような業種や課題を持つ人に適したサービスかを明確にします。
  • 解決できる悩み 「問い合わせが増えない」「検索からアクセスされない」など、ユーザーが抱えている具体的な悩みを示します。
  • 提供するサービス 診断、制作、運用支援、コンサルティングなど、依頼できる内容を分かりやすく伝えます。
  • 期待できる変化 サービスを利用することで、どのような状態を目指せるのかを示します。ただし、根拠のない成果や断定的な表現は避けます。
  • 対応条件 対応地域、対象業種、予算の目安、オンライン対応の可否など、申し込み前に必要な条件を掲載します。

たとえば「高品質なWebサービスを提供します」だけでは、具体的な対象やサービス内容が分かりません。「問い合わせが伸び悩んでいる企業サイトを、SEO・ページ内容・導線の観点から診断します」のように、対象、悩み、提供内容を組み合わせると伝わりやすくなります。

社内で使っている専門用語やサービス名が、初めて訪れる人にも理解できる表現になっているかも確認しましょう。サービス名だけでは内容が分かりにくい場合は、短い説明を添える必要があります。

選ばれる理由や判断材料が不足していないか

サービスの概要が伝わっても、他社との違いや依頼後のイメージが分からなければ、ユーザーは問い合わせを決められません。「丁寧に対応します」「豊富な実績があります」といった表現だけでなく、判断の根拠となる具体的な情報を掲載します。

  • サービスの範囲 どこまで対応するのか、成果物には何が含まれるのか、対象外となる作業は何かを示します。
  • 料金と契約条件 料金表を掲載できない場合でも、最低料金、価格帯、見積もりを左右する条件などを案内します。
  • 依頼から完了までの流れ 問い合わせ、打ち合わせ、提案、契約、実施、報告までの流れと、おおよその期間を掲載します。
  • 実績や事例 対応件数だけでなく、依頼前の課題、実施した内容、その後の変化が分かる事例を掲載します。
  • 選ばれる理由 専門分野、対応方法、支援範囲、担当体制など、他社と比較するときの違いを具体的に示します。
  • 運営者の情報 会社概要、担当者の経歴、保有資格、所在地、連絡先など、依頼先としての信頼を判断できる情報を用意します。
  • よくある不安への回答 費用、期間、準備物、契約期間、対応可能な内容など、問い合わせ前に生じやすい疑問へ回答します。

実績を掲載する場合は、数値だけを並べるよりも、「どのような課題に対して、何を行い、どのような変化があったか」まで示すと、ユーザーが自社に置き換えて考えやすくなります。社名を公開できない場合は、業種や企業規模などを伏せすぎない範囲で紹介する方法もあります。

また、機能やサービスの特徴だけで説明を終えないことも大切です。たとえば「毎月レポートを提出する」という特徴には、「改善状況を定期的に確認できる」という利用者側の利点も添えます。事業者が提供するものと、ユーザーが得られる価値をセットで伝えることがポイントです。

スマートフォンでも読みやすい内容になっているか

パソコンでは読みやすいページでも、スマートフォンで見ると文章や画像が小さく、重要な情報を見つけにくいことがあります。レイアウトが崩れていないかだけでなく、内容を無理なく読み進められるかを実機で確認しましょう。

  • ページを開いた直後に、対象者とサービス内容が分かるか
  • 文字の大きさ、行間、文字色が読みやすくなっているか
  • 一つの段落が長くなりすぎていないか
  • 見出しだけを追っても、ページ全体の内容を把握できるか
  • 複数の項目を文章だけで並べず、箇条書きや表を使っているか
  • 図や画像の中にある文字が小さすぎないか
  • 料金表や比較表が画面からはみ出し、読みにくくなっていないか
  • 固定メニューやバナーが本文を大きく隠していないか
  • 重要な判断材料をPDFや画像だけに掲載していないか

文章を短く区切るだけでは、必ずしも読みやすくなるとは限りません。関連する内容は同じ段落にまとめ、手順や条件、比較項目は箇条書きにするなど、情報の種類に合った見せ方を選びます。

ページ内容と訴求を確認したら、次は「サイト内導線・CTAのチェックリスト」で、ユーザーが必要なページや問い合わせへ迷わず進めるかを確認します。

サイト内導線・CTAのチェックリスト

ページの内容が充実していても、次に進むためのリンクが分かりにくければ、サービスの検討や問い合わせにはつながりません。特に検索から訪れるユーザーは、トップページではなく、ブログ記事や事例、FAQなどから閲覧を始めることがあります。

サイト内導線では、各ページを読んだユーザーに、次にどのページを見てほしいかを決めることが重要です。サービスページ、料金ページ、事例、問い合わせなど、ユーザーの検討状況に合った移動先を用意しましょう。

  • 検索から訪れるページに、関連するサービスページへのリンクがあるか
  • リンク先の内容が分かる具体的なリンク文になっているか
  • ページを読んだ後の行動が明確になっているか
  • ユーザーの検討状況に合ったCTAを設置しているか
  • 重要なCTAがほかのリンクに埋もれていないか
  • 次に進むリンクがないページを残していないか

入口ページからサービスページへ移動しやすいか

検索からの訪問が多いブログ記事でも、サービスページへの導線がなければ、情報を読んだだけで離脱される可能性があります。すべてのページから直接問い合わせへ誘導するのではなく、そのページを訪れた目的に合った次のページを案内します。

  • ノウハウ記事 記事で取り上げた課題に対応するサービスや診断ページへ案内します。
  • 比較・選び方の記事 比較対象となる商品やサービスの詳細、料金、導入の流れへ案内します。
  • 事例ページ 事例で実施した施策に関連するサービスページへ案内します。
  • よくある質問 回答に関連する詳しい説明や、相談窓口へ案内します。
  • 料金ページ サービス内容、見積もりの条件、問い合わせフォームへ案内します。

内部リンクはページ下部だけでなく、本文中で関連する話題が出た箇所にも設置できます。ユーザーが「もう少し詳しく知りたい」と感じるタイミングで案内することで、自然に次のページへ進みやすくなります。

リンク文には「こちら」「詳しく見る」だけを使うのではなく、「Webサイト改善診断の内容を見る」「問い合わせフォームの改善方法を確認する」のように、リンク先の内容が分かる言葉を使いましょう。

ただし、関連性の低いリンクを数多く並べると、どこへ進めばよいか判断しにくくなります。そのページで優先したい移動先を決め、関連性の高いリンクに絞ることが大切です。

CTAの位置とリンク文がユーザーの状況に合っているか

CTAとは、問い合わせ、資料請求、見積もり依頼、商品購入など、ユーザーに次の行動を促す案内のことです。すべてのページで同じCTAを表示するのではなく、ユーザーがどの段階でページを見ているかに合わせて内容を変えます。

  • 情報を集めている段階 関連記事、事例、サービスの特徴、よくある質問など、理解を深めるページへ案内します。
  • 複数のサービスを比較している段階 料金、対応範囲、支援の流れ、他社との違い、診断内容などを確認できるページへ案内します。
  • 依頼を具体的に検討している段階 問い合わせ、見積もり依頼、予約、申し込みなど、直接行動できるページへ案内します。

CTAはページの最後に設置するだけでなく、サービスの特徴、料金、事例、FAQなど、ユーザーの判断に必要な情報を伝えた直後にも設置を検討します。サービス名や目的が明確なページでは、冒頭付近にCTAを置き、すぐに相談したいユーザーが探し回らなくても済むようにします。

リンク文やボタンの文言は、クリックした後に何が起こるか分かる表現にしましょう。

  • 「詳しくはこちら」ではなく「Webサイト改善診断の内容を見る」
  • 「お問い合わせ」ではなく「Webサイトの課題を相談する」
  • 「資料」ではなく「サービス資料をダウンロードする」
  • 「申し込む」ではなく「無料相談を予約する」
    ※実際に無料で相談できる場合に限って使用します。

複数のCTAを同じ強さで並べると、ユーザーが選べなくなることがあります。問い合わせを優先する場合は問い合わせボタンを目立たせ、事例や料金へのリンクは補助的に配置するなど、ページ内で最も促したい行動を明確にすることがポイントです。

次に進むリンクがないページを残していないか

本文を最後まで読んでも関連ページやCTAがなく、次の行動を選べないページは、サイト内の行き止まりになります。検索流入のある記事や閲覧数の多いページから優先して、次に進むリンクが用意されているか確認しましょう。

  • 過去に公開したブログ記事
  • 検索流入の多いノウハウ記事
  • 事例や実績を紹介するページ
  • 料金、会社情報、よくある質問のページ
  • 古いキャンペーンやサービス案内のページ
  • サイト内検索や広告のリンク先となっているページ

ページごとの導線を見直す場合は、次の順番で進めると確認しやすくなります。

  • GA4やアクセス解析で、閲覧数や検索流入の多い入口ページを確認する
  • そのページを読んだユーザーに、次に見てほしいページを決める
  • 本文中、関連情報の直後、ページ末尾などにリンクやCTAを追加する
  • 追加後に、リンクのクリックや次ページへの移動が増えたかを確認する

アクセスの少ないページを含めて一度に修正する必要はありません。まずは、検索流入があり、サービスや問い合わせに近いページから対応します。導線を追加した後は、クリック数だけでなく、その先でサービス内容の閲覧や問い合わせにつながっているかも確認しましょう。

サイト内の移動経路を確認したら、次は「問い合わせフォームのチェックリスト」で、フォーム入力から送信完了までに離脱の原因がないかを確認します。

問い合わせフォームのチェックリスト

サービス内容に納得して問い合わせフォームまで進んでも、入力の負担が大きかったり、送信後の流れが分からなかったりすると、途中で離脱される可能性があります。問い合わせフォームは、単なる連絡先の入力画面ではなく、ユーザーが依頼先を決める最後の判断材料の一つです。

必要以上の入力を求めていないか、安心して送信できる説明があるか、問い合わせ完了を正しく計測できているかを確認しましょう。

  • 問い合わせ対応に不要な入力項目を設けていないか
  • 必須項目と任意項目を区別しているか
  • 入力形式やエラーの理由が分かりやすいか
  • 相談できる内容や送信後の流れを案内しているか
  • 個人情報の取り扱いを確認できるか
  • 送信操作と問い合わせ完了を区別して計測しているか

入力項目が多すぎないか

問い合わせ時点で必要のない情報まで入力させると、ユーザーの負担が大きくなります。各項目について「問い合わせ内容を確認し、最初の連絡を行うために本当に必要か」を検討しましょう。

  • 氏名 担当者が返信するときに必要なため、一般的には必須項目とします。
  • 会社名 法人向けサービスでは必要になることがあります。個人からの相談も受け付ける場合は、任意項目も検討します。
  • メールアドレス 返信に必要な項目です。入力間違いに気づけるよう、形式エラーを分かりやすく表示します。
  • 電話番号 初回連絡をメールで行える場合は、必須にする必要があるか確認します。電話での連絡が必要な場合は、その理由を添えます。
  • 問い合わせ内容 自由記述だけで書きにくい場合は、相談内容を選択肢から選べるようにします。
  • 住所・部署名・役職など 見積もりや初回回答に必要でなければ、問い合わせ後に確認する方法もあります。

項目を減らせない場合は、必須と任意を明確に区別し、入力を求める理由を短く添えます。たとえば電話番号を必須にする場合は、「内容確認が必要な場合にのみご連絡します」など、実際の対応方針に沿った説明を掲載します。

入力時の使いやすさも確認しましょう。

  • 入力例を項目名の近くに表示しているか
  • 全角・半角など、不要な入力制限を設けていないか
  • エラーが発生した項目と修正方法がすぐに分かるか
  • エラー後も入力済みの内容が残っているか
  • 郵便番号や電話番号をスマートフォンで入力しやすいか
  • 確認画面へ進むボタンと送信ボタンを区別しているか

入力画面を複数のステップに分ける場合も、項目数そのものが減るわけではありません。入力内容が多い理由がある場合に限り、現在位置や残りの手順を表示したうえで使用します。

問い合わせ前の不安を解消できているか

ユーザーは問い合わせフォームを開いた後も、「この内容を相談してよいのか」「費用が発生しないか」「送信後に何度も営業されないか」などの不安を感じることがあります。フォームの直前や入力画面に、判断に必要な情報を掲載しましょう。

  • 相談できる内容 対応している相談内容や、問い合わせ時点で決まっていなくてもよい項目を案内します。
  • 問い合わせの費用 相談や見積もりが無料の場合は明記します。有料となる場合は、料金が発生するタイミングを説明します。
  • 回答までの目安 「2営業日以内」など、通常の返信時期を掲載します。対応できない期限は記載しません。
  • 連絡方法 メールまたは電話のどちらで連絡するのか、電話をかける可能性がある場合は案内します。
  • 送信後の流れ 内容確認、初回連絡、打ち合わせ、見積もりなど、問い合わせ後の手順を示します。
  • 個人情報の取り扱い 個人情報保護方針へのリンクを設置し、入力情報の利用目的を確認できるようにします。

送信ボタンの文言も、実際の動作に合わせます。確認画面へ移動する場合は「入力内容を確認する」、その場で送信される場合は「この内容で問い合わせる」のように、クリック後の動作が分かる表現にしましょう。

送信完了画面では、問い合わせを受け付けたことに加えて、返信時期や自動返信メールの有無を案内します。自動返信メールが届かない場合の確認方法や連絡先も掲載しておくと、正常に送信できたか分からない不安を減らせます。

問い合わせ前だけでなく、送信後まで迷わせないことが、フォーム全体の信頼性につながります。

送信完了まで正しく計測できているか

送信ボタンのクリックだけを問い合わせ件数として計測すると、入力エラーや通信エラーによって送信できなかった操作まで含まれる可能性があります。フォームへの到達、入力開始、送信操作、受付完了を区別して確認できるようにします。

  • フォームへの到達 問い合わせフォームのページが表示された回数やユーザー数を確認します。
  • 入力開始 GA4の「form_start」などで、フォームの入力を始めたユーザーを計測します。
  • 送信操作 「form_submit」などで、フォームが送信された操作を確認します。
  • 問い合わせ完了 受付成功後に「generate_lead」などのイベントを発生させ、実際の問い合わせ完了として計測します。

GA4の拡張計測機能では、フォームへの最初の操作を「form_start」、フォームの送信を「form_submit」として計測できます。ただし、フォームの仕組みによっては自動計測されない場合や、送信成功前に「form_submit」が発生する場合があります。

問い合わせ完了は、送信完了ページが表示されたとき、またはシステムから受付成功の応答が返ったときに計測する方法が適しています。専用の完了ページを条件にする場合は、再読み込みや直接アクセスによって重複計測されていないかも確認しましょう。

計測設定後は、実際にテスト送信を行い、次の点を確認します。

  • 入力開始時に「form_start」が一度だけ発生しているか
  • 送信操作時に「form_submit」が発生しているか
  • エラーで送信できなかった場合に完了イベントが発生していないか
  • 正常に受け付けた場合に「generate_lead」が一度だけ発生しているか
  • GA4のリアルタイムレポートやDebugViewでイベントを確認できるか
  • 氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせ本文などをGA4へ送信していないか

問い合わせ完了のイベントは、GA4でキーイベントとして設定します。複数のフォームがある場合は、個人情報を含まないフォームIDやフォーム名を使い、どのフォームから問い合わせが発生したかを判別できるようにします。

フォーム到達数、入力開始数、送信完了数を比較すると、どの段階で離脱が多いかを確認できます。フォームへ到達しても入力が始まらない場合は説明や項目数、入力開始後の離脱が多い場合は入力負担やエラー表示を優先して見直します。

フォームの使いやすさと計測を確認したら、次は「表示速度・スマホ対応・計測環境のチェックリスト」で、サイト全体の閲覧環境に問題がないかを確認します。

表示速度・スマホ対応・計測環境のチェックリスト

ページの内容や導線を改善しても、表示に時間がかかったり、スマートフォンでボタンを操作できなかったりすると、内容を読まれる前に離脱される可能性があります。また、GA4やSearch Consoleが正しく設定されていなければ、改善後の変化を判断できません。

技術的な数値を良くすること自体を目的にするのではなく、検索流入や問い合わせに近い重要なページで、ユーザーの閲覧や操作を妨げる問題がないかを優先して確認しましょう。

  • スマートフォンの実機で主要ページを確認しているか
  • メニュー、リンク、ボタン、フォームを問題なく操作できるか
  • PageSpeed InsightsやSearch Consoleで表示速度を確認しているか
  • 画像や外部ツールが表示を遅くしていないか
  • リンク切れや存在しないページへの導線がないか
  • GA4でページ閲覧、遷移、問い合わせを計測できているか
  • Search Consoleで検索クエリや表示ページの変化を確認できるか

スマートフォンで表示や操作に問題がないか

スマートフォン対応では、文字や画像が画面内に収まっているかだけでなく、メニューの開閉、リンクの選択、フォーム入力などを最後まで操作できるかを確認します。パソコンのブラウザで画面幅を狭くしただけでは分からない問題もあるため、できる限り実機で確認しましょう。

  • 画面を横に動かさなくても本文を読めるか
  • ヘッダーや固定バナーが本文を大きく隠していないか
  • メニューを開閉し、目的のページへ移動できるか
  • リンクやボタン同士が近すぎず、押し間違えにくいか
  • 画像、動画、地図、外部埋め込みが画面からはみ出していないか
  • 料金表や比較表を無理なく確認できるか
  • タップ後に表示されるメニューや画面が閉じられなくなっていないか
  • 問い合わせフォームで入力欄や送信ボタンが隠れていないか
  • 入力時に表示されるキーボードが操作を妨げていないか
  • ポップアップやCookieの案内が主要な操作を遮っていないか

確認するページはトップページだけでは不十分です。検索からの入口となる記事、主要なサービスページ、料金ページ、問い合わせフォームなど、利用目的の異なるページを選んで確認します。

また、管理者としてログインしている状態では、一般ユーザーと表示内容が異なる場合があります。ログアウトした状態やシークレットウィンドウでも確認し、可能であればiPhoneとAndroidの両方で試しましょう。

スマートフォンで問題が見つかった場合は、サイト全体を一度に修正するのではなく、検索流入が多いページや問い合わせに近いページから対応すると優先順位を付けやすくなります。

表示速度やリンク切れを確認しているか

表示速度は体感だけでなく、PageSpeed InsightsやSearch ConsoleのCore Web Vitalsレポートを使って確認します。Core Web Vitalsでは、主に次の3つの指標が使われています。

  • LCP ページの主要な画像や文章が表示されるまでの時間です。良好とされる目安は2.5秒以内です。
  • INP クリックやタップなどの操作に対して、画面が反応するまでの時間です。良好とされる目安は200ミリ秒以下です。
  • CLS 読み込み中に画像やボタンの位置が予期せず動く度合いです。良好とされる目安は0.1以下です。

PageSpeed Insightsでは個別ページの問題点を確認でき、Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートでは、実際のユーザーによる利用データをもとに、同じような問題を持つページ群を確認できます。

アクセス数が少ないサイトや公開直後のページでは、実際の利用データが足りず、Core Web Vitalsの結果が表示されないことがあります。その場合はPageSpeed InsightsやLighthouseの計測結果を参考にしながら、スマートフォンの実機でも確認します。

表示が遅い場合は、次の項目から原因を確認しましょう。

  • 画像 表示サイズに対して画像が大きすぎないか、適切に圧縮されているかを確認します。
  • 動画や外部コンテンツ ページを開いた直後から不要な動画や外部ツールを読み込んでいないか確認します。
  • JavaScript・CSS 使用していないファイルや、同じ機能のファイルを重複して読み込んでいないか確認します。
  • 広告・計測タグ・チャット 外部サービスのタグを必要以上に設置していないか確認します。
  • Webフォント 使用する書体や太さが多すぎず、文字の表示を遅らせていないか確認します。
  • サーバーの応答 ページを生成して返すまでに時間がかかっていないか確認します。

PageSpeed Insightsの点数を100点にすることが目的ではありません。修正工数と影響を比較し、ファーストビューの大きな画像、不要な外部スクリプト、操作を妨げる表示ずれなど、ユーザーへの影響が大きい問題から対応します。

表示速度とあわせて、サイト内のリンク切れも確認します。

  • メニュー、パンくずリスト、フッターのリンク
  • 本文中の内部リンクと外部リンク
  • CTAや問い合わせボタンのリンク
  • 画像、PDF、資料ダウンロードのリンク
  • 移転やURL変更を行ったページへのリンク
  • 公開を終了した商品やサービスへのリンク

リンク切れが見つかった場合は、リンク先を新しいURLへ修正するか、不要なリンクを削除します。移転先や後継ページがある場合は、旧URLから適切なページへ転送されているかも確認しましょう。

リンク切れの確認は、サイト内を巡回できるチェックツールを利用すると効率的ですが、問い合わせボタンやJavaScriptで動作するメニューなどは自動確認だけでは判断できないことがあります。重要な導線は実際にクリックして確認します。

GA4・Search Consoleで改善結果を確認できるか

Webサイト改善は、修正して終わりではありません。変更したページで、検索からの訪問、サービスページへの移動、問い合わせなどに変化があったかを確認し、次の対応を決めます。

GA4とSearch Consoleでは確認できる内容が異なります。

  • Search Console Google検索で表示されたクエリ、表示ページ、表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位を確認します。
  • GA4 サイトを訪れた後に閲覧したページ、ページ間の移動、CTAのクリック、フォーム入力、問い合わせ完了などを確認します。

たとえば検索順位やクリック数が増えても、サービスページへの移動や問い合わせが増えるとは限りません。反対に、検索流入が大きく変わらなくても、ページ内容や導線の改善によって問い合わせにつながる割合が変化する場合があります。

改善前に、次の計測環境を確認しましょう。

  • GA4が主要なページで正しく読み込まれているか
  • 問い合わせ完了などの重要な行動をキーイベントとして計測できているか
  • 同じイベントが重複して発生していないか
  • 自社や制作会社によるテストアクセスの扱いを決めているか
  • Search Consoleで対象ドメインの所有権を確認できているか
  • 検索結果に表示されるURLと計測対象のURLが一致しているか
  • GA4とSearch Consoleを連携できているか

GA4とSearch Consoleを連携すると、検索クエリやランディングページの検索実績と、訪問後のユーザー行動を確認しやすくなります。ただし、両者では集計方法や反映時期が異なるため、数値が完全に一致するものではありません。

改善結果は、次の手順で確認します。

  • 修正日、対象URL、変更内容、目的を記録する
  • 改善前の表示回数、クリック数、ページ閲覧、次ページへの移動、問い合わせ数を確認する
  • 修正後、まず2~4週間を目安に同じ指標を確認する
  • アクセスが少ない場合は、判断できるデータが集まるまで確認期間を延ばす
  • 季節性、広告、指名検索、キャンペーンなど、修正以外の影響も確認する
  • 結果をもとに、継続、追加修正、保留のいずれかを決める

数値を見るときは、次のように段階を分けて考えます。

  • 表示回数は増えたがクリックが増えない 掲載順位、表示クエリ、title、検索結果上の訴求などを確認します。
  • クリックは増えたがサービスページへの移動が増えない 検索意図とページ内容、内部リンク、CTAを確認します。
  • サービスページへの移動は増えたが問い合わせが増えない 訴求、料金、事例、問い合わせ前の不安、フォームの入力負担を確認します。
  • 問い合わせイベントだけが急に増減した 実際の問い合わせ件数と照合し、タグの重複や計測漏れがないか確認します。

検索流入、サイト内行動、問い合わせを別々に確認することで、どの段階に改善余地があるかを判断しやすくなります。

技術面と計測環境を確認したら、次は「Webサイトの改善を自社で行うか専門家へ相談するか」で、対応範囲の決め方を確認します。

Webサイトの改善を自社で行うか専門家へ相談するか

Webサイト改善のすべてを外部へ依頼する必要はありません。文章の更新、内部リンクの追加、CTAの見直しなど、目的と修正箇所が明確な施策は自社でも取り組みやすいでしょう。

一方で、検索流入や問い合わせが減った原因を特定できない場合や、サイト構造・インデックス・計測設定が関係する場合は、誤った修正によって別の問題が生じる可能性があります。

自社対応か外部依頼かの二択ではなく、診断と優先順位付けだけを専門家へ依頼し、実際の修正は自社で進める方法もあります。問題の難易度、修正による影響、社内の時間や知識をもとに対応範囲を決めましょう。

  • 問題のあるページや修正箇所を特定できているか
  • 修正によって影響する範囲を把握できているか
  • CMSやHTMLを安全に変更できる担当者がいるか
  • 変更前の状態へ戻せる準備があるか
  • 改善後の結果をGA4やSearch Consoleで確認できるか
  • 社内で継続して確認する時間を確保できるか

自社で対応しやすい改善

自社で内容を判断でき、CMSの管理画面から安全に変更できる項目は、外部へ依頼しなくても対応しやすい改善です。まずは、検索流入や問い合わせに近い重要なページから着手しましょう。

  • 古い情報の更新 料金、営業時間、サービス内容、対応地域、担当者情報などを現在の内容へ更新します。
  • ページ内容の追加 サービスの対象者、対応範囲、選ばれる理由、料金の目安、依頼の流れ、よくある質問などを追加します。
  • title・見出し・冒頭文の見直し 検索キーワードとページ内容が合っている場合は、ユーザーが内容を判断しやすい表現へ修正します。
  • 内部リンクの追加 検索流入のある記事から、関連するサービス、料金、事例、問い合わせページへ案内します。
  • CTAの文言や位置の変更 「詳しくはこちら」などの曖昧な表現を、リンク先や行動が分かる文言へ変更します。
  • 問い合わせフォームの見直し 不要な入力項目を減らし、回答時期や送信後の流れを掲載します。
  • 画像の調整 大きすぎる画像を圧縮し、スマートフォンで見やすいサイズや配置に変更します。
  • リンク切れの修正 存在しないページや古いURLへのリンクを、新しいリンク先へ修正します。

自社で改善する場合も、一度に多くの箇所を変更すると、どの修正が結果に影響したのか判断しにくくなります。次の順番で進めましょう。

  • 改善するページと達成したい行動を決める
  • 優先度の高い問題から修正する
  • 修正日と変更内容を記録する
  • 表示崩れやリンク先を確認する
  • GA4やSearch Consoleで修正後の変化を確認する

URLの変更、ページの削除、noindexやcanonicalの設定、テンプレートの大幅な変更などは、検索結果やサイト全体へ影響することがあります。判断に迷う場合は、変更する前に専門家へ確認した方が安全です。

Webサイト診断を検討した方がよいケース

修正したい箇所が決まっている場合は自社でも対応できますが、「アクセスが減った」「問い合わせが増えない」といった結果だけでは、原因を特定できません。SEO、ページ内容、導線、フォーム、技術面、計測設定など、複数の要因を確認する必要があります。

次のような場合は、Webサイト診断や専門家への相談を検討しましょう。

  • 検索流入や問い合わせが減った原因を特定できない
  • アクセスはあるものの、サービスページや問い合わせにつながらない
  • どのページから改善すべきか判断できない
  • 狙っていないページが検索結果に表示されている
  • 似た内容のページが複数あり、統合や使い分けを判断できない
  • Search Consoleでインデックスや重複に関する問題が表示されている
  • GA4で問い合わせや主要なページ遷移を計測できていない
  • リニューアルやURL変更を予定している
  • CMS、テンプレート、サーバー側の修正が必要になっている
  • 社内にWebサイトを継続して確認できる担当者がいない

Webサイト診断を依頼する場合は、問題点を並べるだけでなく、次の内容まで確認できるかを依頼先へ聞いておきましょう。

  • 判断の根拠 GA4、Search Console、検索結果、実際のページなど、何をもとに問題と判断したのかを確認します。
  • 対象ページ サイト全体の抽象的な指摘ではなく、どのページを修正するのかを確認します。
  • 具体的な修正案 title、見出し、文章、内部リンク、CTAなど、実際に変更できる内容まで提案されるかを確認します。
  • 優先順位 事業への影響、改善の余地、実施しやすさを踏まえて、対応する順番が示されるかを確認します。
  • 自社と外部の対応範囲 自社で修正できる項目と、専門的な対応が必要な項目を分けてもらえるかを確認します。
  • 改善後の確認方法 どの指標を、いつ、どのように確認するのかが示されるかを確認します。

診断を依頼したからといって、サイト全体を一度にリニューアルする必要はありません。まず問題のある箇所と優先順位を確認し、既存ページへの小さな修正から始められる場合もあります。

自社サイトの問題点や、どこから対応すべきかを第三者の視点で確認したい場合は、「Webサイト改善診断」の内容をご確認ください。

次は「Webサイト改善についてよくある質問(FAQ)」で、改善を始める時期や費用、効果の確認方法について解説します。

Webサイト改善についてよくある質問(FAQ)

Webサイト改善は何から始めればよいですか?

まず、問い合わせ、購入、資料請求、来店予約など、Webサイトで増やしたい行動を決めます。そのうえで、Search ConsoleやGA4、実際のページを確認し、検索流入、ページ内容、サイト内導線、問い合わせフォームのどこに問題があるかを確認します。

改善箇所が多い場合は、検索流入が多く、サービスや問い合わせに近いページから着手しましょう。

Webサイト改善とSEO対策は同じですか?

SEO対策は、Webサイト改善に含まれる施策の一つです。SEO対策では検索キーワード、ページ内容、内部リンク、インデックスなどを見直し、検索から訪問される機会を増やします。

Webサイト改善ではSEOだけでなく、サービスの訴求、ページ間の導線、CTA、問い合わせフォーム、スマートフォン対応、表示速度、計測環境なども対象になります。検索流入を増やすだけでなく、訪問後の行動まで確認することが重要です。

Webサイトを改善するにはリニューアルが必要ですか?

必ずしも全面的なリニューアルが必要とは限りません。既存ページの文章、見出し、内部リンク、CTA、フォームなどを部分的に修正するだけで、改善できる場合もあります。

事業内容やターゲットが大きく変わった場合、サイト構造に問題がある場合、使用しているシステムが古く安全に更新できない場合などは、リニューアルも選択肢になります。まずは既存サイトを診断し、部分的な修正で対応できるか確認しましょう。

Webサイト改善の効果はどれくらいで確認できますか?

効果を確認できる時期は、修正内容やアクセス数によって異なります。リンクやCTAの変更は比較的早くユーザーの行動に表れることがありますが、SEOに関する修正は、Googleによる再クロールや評価、検索需要などの影響を受けるため時間がかかります。

まずは修正から2~4週間後を目安に確認し、アクセスが少ないページでは判断できるデータが集まるまで期間を延ばします。短期間の増減だけで結論を出さず、季節性や広告などの影響も考慮しましょう。

Webサイト改善にはどれくらいの費用がかかりますか?

費用は、対象ページ数、診断範囲、文章やデザインの制作、システム改修、計測設定、実装後の検証などによって異なります。文章や内部リンクの修正だけであれば比較的小規模ですが、テンプレートやサイト構造の変更を伴う場合は費用が大きくなります。

見積もりを依頼する際は、診断だけか実装まで含むのか、修正対象は何ページか、改善後の確認が含まれるかを確認しましょう。すべてを一度に依頼せず、優先度の高いページから段階的に進める方法もあります。

Webサイト改善は自社でもできますか?

古い情報の更新、サービス説明の追加、内部リンクやCTAの見直し、リンク切れの修正など、変更箇所と目的が明確な改善は自社でも対応できます。

一方、URL変更、ページ統合、noindexやcanonical、テンプレート、表示速度、GA4の計測設定などは、サイト全体に影響する場合があります。判断が難しい部分だけ専門家へ相談し、文章や画像の更新は自社で行う方法もあります。

Webサイト診断では何を確認してもらえますか?

一般的なWebサイト診断では、SEO、ページ内容、訴求、内部リンク、CTA、問い合わせフォーム、スマートフォン対応、表示速度、GA4やSearch Consoleの計測環境などを確認します。ただし、診断範囲は依頼先によって異なります。

依頼前に、問題点の指摘だけでなく、対象ページ、具体的な修正案、優先順位、自社で対応できる範囲、改善後の確認方法まで提案されるかを確認しましょう。自社サイトで優先して対応すべき箇所を確認したい場合は、「Webサイト改善診断」をご覧ください。

最後に「まとめ:成果を妨げている箇所を見つけ、優先度の高い改善から始める」で、Webサイト改善の進め方を振り返ります。

まとめ:成果を妨げている箇所を見つけ、優先度の高い改善から始める

Webサイト改善は、デザインを新しくしたり、記事を増やしたりすることだけではありません。検索からの訪問、ページ内容の理解、サービスページへの移動、問い合わせフォームの送信など、成果に至るまでのどこでユーザーが止まっているかを見つけ、原因に合った修正を行うことが重要です。

改善を進める際は、次の順番で確認しましょう。

  • 問い合わせや購入など、Webサイトで増やしたい成果を決める
  • Search ConsoleやGA4、実際のページから現状を確認する
  • SEO、ページ内容、導線、フォーム、技術面のどこに問題があるかを見つける
  • 事業への影響と実施しやすさをもとに優先順位を付ける
  • 優先度の高い修正から一つずつ実施する
  • 変更内容を記録し、検索流入や問い合わせへの変化を確認する

確認する数値によって、次に見直す箇所も変わります。

  • 検索結果に表示されない 検索キーワード、ページ内容、内部リンク、インデックス状況を確認します。
  • 表示されてもクリックされない 掲載順位、title、検索結果に表示される説明文、検索意図とのずれを確認します。
  • 訪問されてもサービスページへ進まない ページの訴求、内部リンク、CTA、次に案内するページを確認します。
  • サービスページは見られても問い合わせにつながらない 選ばれる理由、料金、事例、問い合わせ前の不安、フォームの入力負担を確認します。
  • 改善結果を判断できない GA4やSearch Console、問い合わせ完了イベントの設定を確認します。

すべてのページを一度に修正する必要はありません。まずは、検索流入が多いページ、問い合わせに近いページ、問題が明確なページから着手します。全面的なリニューアルを行わなくても、文章、内部リンク、CTA、フォームなどの部分的な見直しで改善できる場合があります。

また、Webサイト改善は一度実施して終わりではありません。修正後の数値を確認し、変化がなければ検索意図、表示ページ、導線、計測条件などを改めて確認します。小さな修正と検証を繰り返すことで、成果につながるページへ近づけていきましょう。

自社サイトの問題点や、どのページから対応すべきか判断しにくい場合は、「Webサイト改善診断」をご確認ください。SEO、ページ内容、導線、問い合わせフォームなどを確認し、優先して見直したい箇所を判断するためにご利用いただけます。

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